黒川村 (佐賀県)

黒川村（くろがわむら）

概要

黒川村は、佐賀県西松浦郡に位置していた村です。現在の伊万里市の一部にあたります。1889年に周辺の14の村が合併して発足し、1954年に伊万里市へ編入される形で廃止されました。村域は、拝川と立川の流域に広がり、伊万里湾に面していました。

地理

黒川村は、拝川と立川の流域に位置しており、豊かな自然に恵まれていました。村の南側は伊万里湾に面しており、沿岸部では漁業も行われていました。この地理的な特徴が、村の産業や生活に大きな影響を与えていました。

歴史

黒川村は、1889年（明治22年）4月1日に、町村制の施行により誕生しました。この時、大黒川村、福田村、塩屋村、小黒川村、黒塩村、椿原村、清水村、横野村、立目村、牟田村、花房村、畑川内村、長尾村、真手野村の14の村が合併し、黒川村となりました。合併後の黒川村は、旧村名を継承した14の大字（大黒川、福田、塩屋、小黒川、黒塩、椿原、清水、横野、立目、牟田、花房、畑川内、長尾、真手野）で構成されました。

しかし、黒川村は1954年（昭和29年）4月1日、西松浦郡の伊万里町、波多津村、南波多村、大川村、松浦村、二里村、東山代村、山代町と合併し、新たに市制を施行した伊万里市の一部となり、その歴史に幕を閉じました。合併後、旧黒川村の地域は、伊万里市の大字としてその名を残しています。

産業

黒川村の主な産業は、農業と漁業でした。肥沃な土地と豊かな水資源に恵まれ、米や野菜などの生産が行われていました。また、伊万里湾に面していたことから、漁業も盛んでした。加えて、副業として和紙の製造も行われており、地域経済を支える重要な役割を担っていました。その他、工業や商業も行われていました。

参考文献

角川日本地名大辞典 41 佐賀県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 佐賀県の廃止市町村一覧

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