黒田尭之

黒田尭之（くろだ たかゆき）について

黒田尭之は1996年9月26日に生まれ、愛媛県松山市出身の将棋棋士です。彼は日本将棋連盟に所属し、師匠は畠山鎮八段です。棋士番号は318であり、彼のキャリアは将棋界での若手の星として注目されています。

将棋との出会い

黒田は6歳の時に父から将棋を教わったことをきっかけに、将棋の道を歩み始めます。松山市の将棋道場「松山将棋センター」を訪れ、そこで開催されたイベントを通じて畠山鎮に弟子入りしました。彼は兄弟子として斎藤慎太郎を持ち、小学校6年生で奨励会に入会しました。2008年の全国小学生大会で準優勝し、また「全国小学生倉敷王将戦」で優勝を果たします。この時期に彼の棋士としての素質は大いに花開きました。

三段リーグと昇進

2013年には三段リーグに参加し、その後、インターハイや大学生活を経て将棋に専念します。数回の昇段争いを経て、2018年度の第64回三段リーグにて、ついに四段に昇格します。愛媛県出身の棋士としては43年ぶりの快挙となりました。

プロ棋士としての活動は、2019年には折田翔吾アマとの棋士編入試験が発表され、初戦では残念ながら敗れます。ですが、2020年の順位戦C級2組では初戦から8連勝を達成し、最終的に昇級を果たすこととなりました。

主な実績

2021年には銀河戦で本戦進出、93期棋聖戦の一次予選でも6連勝を記録するなど、実力を証明しています。特に棋聖戦では本戦入りを果たしましたが、初戦で三浦弘行に敗れています。

棋風と著書

黒田棋士は、居飛車と振り飛車の両方を使いこなすオールラウンダーです。評価値についての独自の観点を持ち、自身の感覚を重視しています。2020年には「黒田尭之の新研究 よみがえる右銀急戦」を出版し、将棋界に新たな視点を提供しました。

パーソナルライフ

松山市在住の彼は、対局のために頻繁に夜行フェリーで大阪へ通っています。この思い出深い移動方式は、郷土に対する愛情を表しており、地元の人々からの支援に感謝しながら棋士としての道を歩んでいます。また、将棋倶楽部24での多くの対局と独自の研究によって、常に技術向上に努めています。

黒田は同じ松山市出身の女流棋士・山根ことみとは長い付き合いがあり、時折一緒に将棋を指すこともあります。彼の憧れる棋士は、同じく地元出身の土居市太郎であり、その影響を受けたと語っています。

結語

将棋界の若手と呼ばれる黒田尭之棋士は、着実に成績を上げ、将来を期待される存在です。彼の情熱や地元への思いは、今後の将棋界での活躍に大きく寄与すると見込まれています。

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