黒部市国際文化センターコラーレ

黒部市国際文化センターコラーレは、富山県黒部市三日市に位置する多目的文化ホールで、音楽や芸術文化、生涯学習などの活動が行われています。このセンターは、富山弁で「来られ」（来てください）の意味を持つ「コラーレ」という愛称で親しまれています。

概要

1995年 11月3日に開館したコラーレは、鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物で、地上4階、地下1階からなる設計を特徴としています。設計者は新居千秋であり、広範な利用が可能な施設としてコンサート、演劇、講演会、会議などに対応しています。また、敷地内には野外能舞台も整備されており、地域の芸術活動を支える重要な場所となっています。

センターには、地域のコミュニティFM放送局である「ラジオ・ミュー」が入居しており、地元の情報を発信しています。また、カーターホールは「優良ホール100選」にも選定されており、1996年には日本建築学会賞を受賞しています。さらに、2008年には文化事業が評価され、総務大臣賞を受賞した実績も持つなど、その存在感は地域の文化にとって欠かせないものとなっています。

主な施設

- カーターホール: 886席を有し、円形状のホールです。この名称は第39代アメリカ合衆国大統領であるジミー・カーターの承認を得て名付けられ、ホワイエには彼のメッセージを含むレリーフが飾られています。舞台面積は約500平方メートルで、オーケストラピットも完備していますが、2025年3月中旬から音響・照明の更新作業に入る予定です。
- リハーサル室・楽屋: 大・中・小の5部屋があり、アーティストの準備をサポートします。
- マルチホール: 208席の可動式ホールで、250インチのスーパープロジェクターと35面のマルチビジョンが利用可能です。
- 野外能舞台: 約300席を有する能舞台で、銀色の茶室「銀紗庵」や大広間も併設されており、和の趣が感じられる施設です。
- 学習ゾーン: 図書室や児童コーナー、工芸コーナーなど、多様な学びの場を提供しています。
- レストラン: 2024年12月からは「COLARE COFFEE」が営業し、コミュニティの交流の場としても重要です。

主なイベント

黒部市国際文化センターコラーレでは、年に二回、地域住民が実行委員として関与できるイベントが開催されています。特に注目されるのは、毎年8月中旬に行われる「24時間ライヴ」で、これは民放31局が主催する「24時間テレビ」の趣旨に賛同したもので、チャリティライブとして地域の人々がボランティアで参加しています。ライヴの企画や運営も全てボランティアによって行われ、地域のつながりを強める役割を果たしています。

もう一つの主要な催しは、毎年3月に開催される「ワールドフェスティバル『EarthMoving』」です。このイベントでは、コラーレ全館を利用して、特定の国をテーマに映画や文化を紹介し、2日間にわたって多様なプログラムが展開されます。

アクセス

交通面では、JR西日本の黒部宇奈月温泉駅から富山地鉄バスで約10分、あいの風とやま鉄道の黒部駅からも同様にアクセスでき、また富山地方鉄道の東三日市駅からは徒歩約10分の距離です。駐車場も300台収容可能で、無料で利用できるため、多くの来場者が訪れやすい環境が整っています。

結語

このように、黒部市国際文化センターコラーレは地域文化の発信基地として重要な役割を担い、住民に愛される施設として日々多彩な活動を行っています。

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