鼠橋

鼠橋（ねずみばし）

鼠橋は、長野県埴科郡坂城町南条の千曲川に架かる、坂城町道A05号線に指定されている橋長386mの桁橋です。千曲川に架かる坂城町の橋の中では、最も上流側に位置しています。

概要

形式: 鋼4径間連続鈑桁橋2連
橋長: 386.0 m
支間割: 2 × ( 4×48.0 m )
幅員:
総幅員: 9.750 m
有効幅員: 8.750 m
車道: 6.75 m
歩道: 片側2.00 m
床版: 鉄筋コンクリート
総鋼重: 800 t
施工: 宮地鐵工所

歴史

江戸時代、鼠宿から篠ノ井矢代にかけての千曲川には橋がなく、渡し船が利用されていました。現在の鼠橋の付近には、小網御林舟渡という渡し場がありました。当時、この渡し場より南側では千曲川の左岸を通行できなかったため、それより南には上田まで渡し場は存在しませんでした。

1873年（明治6年）に舟橋が架けられましたが、その後、1894年（明治27年）7月には橋長95 m、幅員2.4 mの板橋が架橋されました。

1926年（大正15年）6月10日には、幅員2.1 mの木塔・無補剛吊橋が完成しました。さらに1955年（昭和30年）には、橋長225.50 m、幅員3.1 mの2径間鋼下路補剛トラス吊橋に架け替えられました。この吊橋は活荷重1.5 tの3等橋で、基礎はケーソン3基、重力式1基、木脚9基で構成されていました。

しかし、1981年（昭和56年）8月22日から23日にかけての台風15号により、この吊橋は通行不能となりました。そのため、1982年（昭和57年）1月30日に災害復旧工事が開始され、1984年（昭和59年）6月30日に暫定的に開通しました。そして、7年後の1988年（昭和63年）7月19日に、現在の橋が全面開通しました。

周辺情報

鼠宿: かつて鼠橋付近にあった宿場町。

参考文献

建設省北陸地方建設局『信濃川百年史』社団法人北陸建設弘済会、1979年3月30日。
青木潤『信濃路・橋の秘めごと』（初版）アース工房、1999年5月10日。
長野県教育委員会『歴史の道路調査書XXXI 千曲川』（初版）長野県文化財保護協会、1992年6月20日。

外部リンク

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* 空から眺める千曲川・犀川 千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

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