齋藤直人

齋藤 直人

齋藤 直人（さいとう なおと）氏は、1997年8月26日生まれのラグビーユニオン選手。現在は、フランスのプロリーグ「トップ14」の強豪クラブ、スタッド・トゥールーザンに所属し、スクラムハーフ（SH）として世界最高峰の舞台でプレーしています。

幼少期から学生時代

ラグビーとの出会いは3歳の時。父がコーチを務めていた横浜ラグビースクール（YRS）で競技を始めました。当初はスタンドオフ（SO）としてプレーしていましたが、小学校5年生でスクラムハーフに転向。このポジションで中学卒業までYRSにて活動を続けました。

高校はラグビー強豪校として知られる桐蔭学園に進学。ここで頭角を現し、主将としてチームを牽引し、全国高校ラグビー大会で準優勝を飾りました。また、高校日本代表にも選出されるなど、若い頃からその才能とリーダーシップは高く評価されていました。

2016年には早稲田大学へ入学。大学在学中も順調に成長を続け、2017年にはU20日本代表やジュニア・ジャパンに選出されます。さらに、2018年6月にはスーパーラグビーに参加していたサンウルブズの練習生として追加招集されるなど、国際的な経験も積み始めました。

大学キャリアのハイライトは、2019年に早稲田大学ラグビー蹴球部の主将を務めたシーズンでしょう。リーダーとしてチームを率い、同年度の全国大学選手権において、実に11シーズンぶりとなる優勝、大学日本一の座を掴みました。この実績は、彼の卓越したリーダーシップとプレーヤーとしての実力を改めて証明するものとなりました。

プロキャリアと日本代表

大学卒業後、2020年にジャパンラグビートップリーグ（現：JAPAN RUGBY LEAGUE ONE）のサントリーサンゴリアス（現：東京サントリーサンゴリアス）に加入し、プロ選手としての道を歩み始めました。プロ入り翌年の2021年2月21日、トップリーグ開幕戦で途中出場し、公式戦デビューを果たします。

同年6月26日には、ラグビー界の歴史と伝統を誇るブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズとのテストマッチに途中出場し、日本代表として待望の初キャップを獲得。世界の強豪を相手にプレーする経験は、その後のキャリアにおける大きな財産となりました。

2022年には、フッカーの堀越康介と共に東京サントリーサンゴリアスの共同主将に就任。国内最高峰リーグでもリーダーシップを発揮し、チームを牽引しました。

世界への挑戦

2024年5月、さらなる成長と挑戦の場を求め、東京サントリーサンゴリアスを退団することを発表。そして同年7月、ラグビーの世界最高峰リーグの一つであるフランストップ14の強豪、スタッド・トゥールーザンへの移籍が実現しました。

新しい環境での挑戦は容易ではありませんが、徐々に出場機会を重ね、チームに貢献しています。2025年5月10日には、移籍後初シーズンとなる2024-2025シーズンのトップ14第23節RCトゥーロン戦で、スタッド・トゥールーザンでの記念すべき初トライを記録。このシーズン、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップを含む公式戦17試合に出場し、世界最高峰リーグでの戦いを経験しています。

齋藤直人選手は、幼い頃からラグビーに打ち込み、各年代で主将や共同主将を務めるなどリーダーシップを発揮しながら、常に高みを目指して挑戦を続けています。日本代表として経験を積み、現在はフランスの舞台で世界のトッププレーヤーたちと競い合う彼の今後の活躍から目が離せません。

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