龍が如く OF THE END

龍が如く OF THE END

『龍が如く OF THE END』（英題：Yakuza: Dead Souls）は、セガが2011年6月9日にPlayStation 3用ゲームとして発売した作品です。キャッチコピーは「伝説の男達 最後のケジメ」。本作は、ゾンビをテーマにした異色のスピンオフで、過去作のキャラクターが再登場し、彼らの新たな冒険を描いています。

概要

本作は、2010年9月9日にそのタイトルが発表されました。『龍が如く4 伝説を継ぐもの』に引き続き、主人公は桐生一馬、秋山駿、真島吾朗、郷田龍司の4人です。新たな主人公は登場しませんが、ストーリーが進む中でキャラクターを交代しながら物語が展開します。特筆すべき点は、主人公のパラメータやアイテムの共有が行われる点で、シリーズの既存要素を踏襲しています。また、俳優陣も本作に参加しており、的場浩司や杉本哲太、栗山千明などが新たに出演しています。

ストーリー

物語は、2011年4月の東京・神室町を舞台に、突如出現したゾンビによって町が混乱に陥るところから始まります。自衛隊が町を隔離し、残された生存者たちは絶望の淵に立たされます。こうした状況下で、キャラクターたちは生き延びるために苦闘し、ゾンビに立ち向かっていきます。敵として、多数のクリーチャーが登場し、人体欠損や残酷な描写が含まれており、シリーズの中でも特に強い刺激がある作品とされています。

ゲームシステム

本作の最大の特徴は「ガンショットバトル」です。各主人公は独自の銃器を持ち、街中には様々な銃器や爆発物が散見されます。従来とは異なり、主にシューティングの視点で敵を排除していくスタイルが取られています。通常のヒートアクションは「ヒートスナイプ」という新しい形態に進化し、パートナーとの協力も可能です。バトル中には、店舗を解放する「店舗解放バトル」や、地下ダンジョンでの探索など多様な要素が盛り込まれています。

キャラクターと登場人物

本作には、主に4人の主人公に加え、数多くのサポートキャラクターや敵が登場します。これらのキャラクターは、物語進行の中で相互に関連し、各自の物語が深まっていきます。特に、桐生一馬はその強力な銃器を駆使してゾンビに立ち向かい、真島吾朗は独自の戦闘スタイルを持つなど、それぞれのキャラクターによる個性的な探索や戦闘が展開されます。

開発と発売

発売日は当初2011年3月17日を予定していましたが、東日本大震災の影響で6月9日に延期されました。初回生産版には特別仕様のパッケージが用意され、名越監督のメッセージや寄付活動も行われました。さらに過去作のセーブデータ引き継ぎ特典も用意され、ユーザーへのサービスが充実しています。

最後に

『龍が如く OF THE END』は、従来のシリーズファンにとって新鮮な体験を提供し、ゾンビというテーマを巧みに吸収した作品です。過去のキャラクターが再集結し、ゾンビとの戦いを通じて新たなドラマが展開される本作は、シリーズの進化を感じさせるタイトルとなりました。

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