龍山寺 (晋江市)

龍山寺

龍山寺（りゅうざんじ）は、中華人民共和国福建省泉州市晋江市安海鎮に位置する著名な仏教寺院です。この寺院は、台湾にある同名の龍山寺のルーツとして知られています。

歴史

龍山寺は、唐代の武徳元年（618年）に創建され、当初は普現寺または天竺寺と呼ばれていました。長い歴史の中で、寺院は数々の変遷を経てきました。

明代の天啓3年（1623年）には、寺院の大規模な改修が行われ、その姿を新たにしました。しかし、その後も老朽化が進み、清代に入ると再建の必要性が高まりました。

清代の康熙23年（1684年）には、施琅（シーラン）が中心となり、資金を調達して寺院の再建事業が開始されました。この再建により、寺院は往時の姿を取り戻し、信仰の中心としての役割を再び果たすようになりました。その後、康熙47年（1708年）には、寺院の拡張工事が行われ、その規模はさらに拡大しました。

1983年には、中華人民共和国国務院によって、龍山寺は漢族地区仏教全国重点寺院の一つとして認定されました。この認定は、龍山寺が中国仏教において重要な位置を占めていることを示すものです。さらに、2013年5月には、中華人民共和国国務院は龍山寺を全国重点文物保護単位に指定しました。これにより、龍山寺は文化財としての価値が認められ、保護されることになりました。

伽藍

龍山寺の境内には、以下の主要な建物や施設があります。

天王殿：寺院の入り口に位置し、四天王像が安置されています。
鐘楼：時を告げる鐘が設置されています。
鼓楼：太鼓が設置され、鐘楼と対になっています。
大雄宝殿（本堂）：本尊が安置される中心的な建物です。
円通宝殿：観音菩薩が安置されています。
放生池：生き物を放つための池です。

龍山寺は、長い歴史の中で数々の困難を乗り越え、今日までその姿を伝えています。仏教寺院としてだけでなく、中国の文化遺産としても重要な存在です。

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