龍源寺 (由利本荘市)

龍源寺について

秋田県由利本荘市にある龍源寺（りゅうげんじ）は、曹洞宗に属する寺院であり、金嶺山という山号を持っています。本尊は釈迦如来で、多くの信者に親しまれています。

歴史

この寺は1623年（元和9年）、武士の打越氏によって創建されました。開基からの招きで、即殿棼広という僧が開山を務めました。1640年（寛永17年）には生駒騒動が発生し、讃岐生駒家の4代当主であった高俊が讃岐国高松から矢島へ移住しました。これにより生駒氏の菩提寺となり、同時に地域における曹洞宗の拠点ともなり、その重要性が増しました。

2016年には初代生駒親正が使用していた甲冑が、讃岐生駒氏の菩提寺である弘憲寺（香川県高松市）に寄贈されました。この甲冑は1640年改易後に矢島に移されたもので、1869年には生駒氏から龍源寺に寄贈されていました。そのため、高松へ377年ぶりに里帰りを果たしたことになります。

本堂の再建

龍源寺の本堂は戊辰戦争によって全ての堂宇が消失しましたが、1880年（明治13年）に再建されました。新たに築かれた本堂は、茅葺き屋根を持ち、重厚な造りが特徴です。建物の桁行は24メートル、梁間は16メートルと大規模な木造建築で、2004年には国の登録有形文化財に指定されました。

著名人の埋葬

この寺には多くの著名人が埋葬されています。その中には、矢島生駒家の初代から12代当主までが名を連ねており、歴史的な店主たちがここに眠っています。具体的には、生駒高俊から親敬まで、多くの生駒家の当主がこの地で安らかに眠っています。また、土田誠一（神宮皇学館教授）、土田正顕（国税庁長官、第25代）、土田國保（警視庁警視総監、第70代）といった歴史的人物の埋葬も行われています。

アクセス

龍源寺へのアクセスは、由利高原鉄道の鳥海山ろく線を利用し、矢島駅で下車後、徒歩約15分で到着することができます。

このように、龍源寺は寺院としての信仰の場であると同時に、歴史的な遺産や著名人に関わる重要な場として、多くの訪問者に親しまれています。

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