龍門寺 (姫路市)

龍門寺

龍門寺は、兵庫県姫路市網干区に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は天徳山と称し、その歴史は寛文元年(1661年)に盤珪国師によって創建されたことに始まります。豊かな自然に囲まれた境内には、創建当時からの歴史を物語る数多くの建造物が現存し、訪れる人々に静寂と安らぎを与えています。

歴史

龍門寺は、江戸時代初期に盤珪国師によって開かれました。盤珪国師は、当時隆盛を極めていた禅宗の一派である臨済宗妙心寺派の僧侶であり、その教えは多くの人々に影響を与えました。龍門寺は、国師の教えを広めるための拠点として、また地域の人々の心の拠り所として発展してきました。

建築物

龍門寺の境内には、以下のような歴史的建造物が点在しています。

大門: 延宝8年(1680年)建立。寺の正門として、参拝者を迎えます。
禅堂: 寛文9年以前に建立。坐禅を行うための道場。
瑞鳳庵: 享保6年(1721年)造。茶室。
旧隠寮: 安政年中に建立。
竹林軒:
経蔵: 享保4年(1719年)建立。経典を収蔵するための建物。
大方丈: 伝承では安永元年(1772年)に再建。寺の中心となる建物で、住職の居室や法要の場として使用されます。
開山堂: 元禄7年(1693年)に、盤珪国師の弟子たちが国師の長久を祈願して建立したとされています。
鐘楼: 元禄5年(1692年)建立。時を告げる鐘が設置されています。
観音堂: 寛文年中の建立。観音菩薩を祀るお堂。
地蔵堂: 延宝7年(1679年)建立。盤珪国師が母のために建立した寿堂とされています。
不動堂: 貞享3年(1686年)建立。不動明王を祀るお堂。
庫裡: 延宝3年(1675年)建立。寺の台所として、食事の準備などが行われます。

これらの建造物は、江戸時代の建築様式を今に伝える貴重な文化財であり、龍門寺の歴史と文化を象徴するものとなっています。

行事

龍門寺では、年間を通して様々な行事が執り行われています。これらの行事は、地域の人々の信仰と生活に深く根ざしており、龍門寺が地域社会において重要な役割を果たしていることを示しています。

観音講: 毎月18日
地蔵講: 毎月23日
不動講: 毎月28日
大般若経転読会: 1月1日から1月3日
涅槃会: 2月15日
献茶会: 4月第1日曜とその前日
花祭り: 5月5日
開山忌: 11月3日
成道会: 12月8日

交通アクセス

山陽電鉄網干駅より徒歩約20分

関連項目

田捨女

外部リンク

* 臨済宗 妙心寺派 龍門寺

龍門寺は、創建以来、 Zen の精神と文化を育み、地域社会に貢献してきました。その静かで落ち着いた雰囲気は、訪れる人々に心の安らぎと癒しを与えてくれるでしょう。

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