龍隆行

龍 隆行 - 野球選手からプロボウラーへの軌跡

龍 隆行（りゅう たかゆき、1941年11月25日 - 2017年3月15日）は、福岡県出身の元プロ野球選手（投手）であり、その後プロボウラーとしても成功を収めました。彼は1971年にJPBA（日本プロボウリング協会）のプロ資格を取得し、印象的なキャリアを築きました。

プロ入り前の歩み

幼少期、兄の影響を受けて野球に魅了された龍は、特に中学時代に頭角を現しました。そこで彼は、投手としての才能を開花させ、試合で高い奪三振率を記録しました。三池高校ではエースとして活躍し、春の九州大会での優勝も果たしましたが、甲子園出場には至りませんでした。その後、法政大学に進学し、東京六大学リーグで幾度も優勝を経験し、特に1962年と1963年にはリーグ優勝に貢献しつつ、素晴らしい成績を残しました。

大学3年の時には、彼のプロ入りがささやかれましたが、結局は卒業後に東京オリオンズに入団することになります。

プロ野球選手としてのキャリア

1964年のプロデビューは不本意なものでしたが、1965年には徐々に活躍の場を広げました。特に、10月11日の試合で初めて先発として試合に出場し、勝利を挙げることができました。この年から中継ぎとしても重要な役割を果たし続けましたが、1967年には故障の影響で登板機会が減少しました。翌1968年には、球団との意見の対立により退団しました。

プロボウラーへの転身

退団後、龍はグローバルリーグに参加するも、そのリーグの破産により大きな困難に直面しました。しかし、この事件をきっかけにボウリングに目覚め、プロボウラーとしての道を歩むことを決めました。初めてボウリングを体験した時、彼はこのスポーツに対する強い情熱を持ち始め、徹底した練習に励みました。

1971年には、約7000人の中からJPBAのプロ資格試験に合格し、すぐに初優勝を飾る快挙を果たしました。ボウリングのプロコンペティションでも数々のタイトルを獲得し、特に1992年には日本シニアチャンピオン大会での連覇を達成しました。彼はボウリングが野球と似ているとし、マウンドとレーンの長さが同じであることを挙げました。

最後の日々

彼は2007年に心臓弁膜症と直腸癌の手術を受け、以降はトーナメントから引退し、高田馬場でボウリング教室を通じて後進の指導に尽力しました。しかし、2017年には多臓器不全により逝去されました。享年75歳。彼の人生は、スポーツへの情熱と努力を貫いたものとして、多くの人々に語り継がれることでしょう。

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