.HEARTS TOUR

吉井和哉のライブ映像作品『.HEARTS TOUR』は、2013年10月1日にEMIミュージック・ジャパンから発売されました。この作品は、吉井和哉が2012年後半に行ったライブツアーの模様を収めたものであり、その音楽活動における重要な一時期を鮮やかに記録しています。

概要

本作品の核となっているのは、2012年11月から12月にかけて開催されたライブツアー「.HEARTS TOUR 2012」のファイナル公演です。具体的には、ツアー最終日である12月22日に大阪城ホールで行われたライブの全ての演目が収録されています。ツアー全体を通じて研ぎ澄まされてきたバンドサウンドと、ファイナル公演ならではの特別な熱量、そして観客との一体感が映像に収められており、当時の吉井和哉のライブパフォーマンスを体験できる貴重な資料となっています。

収録曲

大阪城ホール公演で実際に演奏された全20曲が、収録順に並べられています。ソロ名義での楽曲に加え、吉井和哉がかつてボーカルを務めていた人気バンド、THE YELLOW MONKEYの楽曲のセルフカバーもセットリストに含まれており、ファンにとっては特に魅力的な内容となっています。

20 GO
煩悩コントロール
欲望
SPARK：THE YELLOW MONKEYが1996年に発表した10枚目のシングル曲のセルフカバーバージョンです。
ロンサムジョージ：この楽曲は、2012年に逝去したガラパゴスゾウガメの「ロンサム・ジョージ」にインスパイアされて作られたと言われています。
SIDE BY SIDE
母いすゞ
CALL ME
ノーパン
BLACK COOK'S HORSE
熱帯夜：THE YELLOW MONKEYが1994年に発表した4枚目のシングル曲のセルフカバーバージョンです。このツアーではレギュラーで演奏されていましたが、日本武道館公演以降は「太陽が燃えている」と日替わりで披露される形になりました。
ONE DAY
VS
点描のしくみ
ビルマニア
TALI
ロックンロールのメソッド
PHOENIX：ツアー初日の新潟公演では、この曲の代わりに「Pain」がセットリストに含まれていました。
WEEKENDER
HEARTS

これらの楽曲を通じて、当時の吉井和哉の音楽スタイルやライブでの表現の幅を深く感じ取ることができます。特にセルフカバー楽曲は、オリジナルとはまた違ったソロアーティストとしての魅力を引き出しています。

参加ミュージシャン

このツアーを吉井和哉と共に支えたサポートメンバーは、以下の卓越したミュージシャンたちです。彼らの演奏が、ライブの迫力と完成度を大きく高めています。

吉井和哉 - ボーカル、ギター
日下部正則 - ギター
吉田佳史 (TRICERATOPS) - ドラム
鶴谷崇 - キーボード
三浦淳悟 - ベース
生形真一 (Nothing's Carved In Stone) - ギター

それぞれのパートのスペシャリストが集結し、吉井和哉の楽曲世界を鮮やかに彩っています。

作品の意義

『.HEARTS TOUR』は、2012年の吉井和哉の活動を締めくくる重要な作品であり、大阪城ホールでの熱狂的なライブパフォーマンスを記録したファン待望の映像作品です。当時のエネルギーと感動が詰まったこの作品は、吉井和哉のライブを語る上で欠かせない一本と言えるでしょう。

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