.cn

.cnは、中華人民共和国に割り当てられている国別コードトップレベルドメイン（ccTLD）です。1987年に導入され、中国におけるインターネットの普及と発展を支えてきました。

管理と登録

.cnドメインは、中華人民共和国情報産業部（Ministry of Information Industry of the People's Republic of China）が管理しています。この組織は、日本の総務省における情報流通行政局や総合通信基盤局に相当する役割を担っています。実際の登録業務は、中国ネットワークインフォメーションセンター（China Internet Network Information Center、CNNIC）が行っています。

セカンドレベルドメインの種類

.cnドメインの下には、様々な種類のセカンドレベルドメインが存在します。これらは、登録者の属性や地域によって使い分けられています。

団体型ドメイン

`.ac.cn`: 研究機関
`.com.cn`: 会社
`.edu.cn`: 教育機関
`.gov.cn`: 政府関連機関
`.net.cn`: インターネット組織
`.org.cn`: 中国国内団体
`.mil.cn`: 中国軍関連機関

地域型ドメイン

各省、自治区、直轄市ごとに割り当てられたドメインです。以下はその一部です。

`.ah.cn`: 安徽省
`.bj.cn`: 北京
`.cq.cn`: 重慶
`.fj.cn`: 福建省
`.gd.cn`: 広東省
`.gs.cn`: 甘粛省
`.gz.cn`: 貴州省
`.gx.cn`: 広西チワン族自治区
`.ha.cn`: 海南省
`.hb.cn`: 河北省
`.he.cn`: 河南省
`.hi.cn`: 湖北省
`.hl.cn`: 黒竜江省
`.hn.cn`: 湖南省
`.jl.cn`: 吉林省
`.js.cn`: 江蘇省
`.jx.cn`: 江西省
`.ln.cn`: 遼寧省
`.nm.cn`: 内モンゴル自治区
`.nx.cn`: 寧夏回族自治区
`.qh.cn`: 青海省
`.sc.cn`: 四川省
`.sd.cn`: 山東省
`.sh.cn`: 上海
`.sn.cn`: 陝西省
`.sx.cn`: 山西省
`.tj.cn`: 天津
`.xj.cn`: 新疆ウイグル自治区
`.xz.cn`: チベット自治区
`.yn.cn`: 雲南省
`.zj.cn`: 浙江省
`.tw.cn`: 台湾省
`.hk.cn`: 香港特別行政区
`.mo.cn`: 澳門特別行政区

国際化ドメイン名（IDN）

中国語の国際化ドメイン名は、.cnドメインの下のセカンドレベルドメインとして登録できます。2010年6月25日、ICANNはCNNICによる以下の2つの国際化ccTLDの使用を承認しました。

`.中国`（簡体字、Punycode: xn--fiqs8s）
`.中國`（繁体字、Punycode: xn--fiqz9s）

これらのドメイン名は、2010年7月にルートDNSに登録されました。

検閲に関する問題

.cnドメインに関連して、インターネット検閲の問題が指摘されることがあります。過去には、Googleが中国政府の要請に応じて、特定の検索ワード（天安門事件、法輪功など）の検索結果を制限した事例がありました。ただし、この検閲は.cnドメインからのアクセスに限定されたものでした。

中国からの接続では、GmailやGoogle Newsなど、他のGoogleサービスにも制限が加えられている場合があります。

関連項目

ドメイン名
TLD（トップレベルドメイン）
トップレベルドメイン一覧
グレート・ファイアウォール
検閲
Google

外部リンク

中国ネットワークインフォメーションセンター（CNNIC）
中華人民共和国情報産業部
.cn, .com.cn, .net.cn, .org.cn IPアドレスによってドメイン

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