.hack//G.U. Returner:オーヴァンとの再会とAIDAの影
『
.hack//G.U. Returner』は、
2017年に発売された『
.hack//G.U. Last Recode』に先駆けてリリースされたOVA作品です。
.hack//G.U.三部作の全巻購入者特典として配布され、『
.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで』の直接的な続編として、オーヴァンと主要キャラクターたちのその後を描いています。エンディングテーマは
ALI PROJECTが担当した「GOD DIVA」です。
後にリリースされた『
.hack//G.U. Last Recode』には、オーヴァンの帰還を描く別の後日談「
.hack//G.U. Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢」が収録されていますが、『Returner』とは独立した物語であり、ストーリー上の矛盾点が存在します。
物語のあらすじ
主人公ハセヲは、オーヴァンから謎のメールを受け取ります。そのメールには、「Δ隠されし 禁断の 盆踊り」への招待が記されていました。
指定された場所は、お祭り会場のような賑やかな場所です。メールに誘われたハセヲ、志乃、アトリ、タビー、朔望、匂坂、藤太、三郎、クーン、シラバス、ガスパー、エンデュランス、パイ、八咫といった、シリーズを通してハセヲと共に戦ってきた仲間たちが集まり始めます。
タビーと匂坂は、お祭り会場を探索中に謎のモンスターに襲われます。ハセヲが駆けつけモンスターを倒すと、その中からAIDAが出現します。しかし、このAIDAは以前とは異なり、ネットワークの異物を浄化するオーヴァンの力によって消滅したはずのAIDAとは異なる存在です。
このAIDAは、現在の世界に順応し、モンスターとして襲ってきたのは単なる恐怖心からだと説明します。AIDAの存在を許せないハセヲは怒りを露わにします。しかし、望のAIDAへの共感の言葉によってハセヲの攻撃は止まります。その直後、AIDAは空中に「RETURNER(帰ってくる人)」という文字を描きます。
一方、お祭り会場とは別の、花々が咲き誇るエリアでは、アイナとオーヴァンが再会を果たします。数々の戦いを経て、ついに二人は再び出会うことができました。
登場人物
物語には、主要キャラクターに加え、セリフはないものの姿を見せる多数のキャラクターが登場します。
ハセヲ: 主人公。
櫻井孝宏が声を担当。
志乃: ハセヲの仲間。
名塚佳織が声を担当。
アトリ: ハセヲの仲間。
川澄綾子が声を担当。
タビー: ハセヲの仲間。
豊口めぐみが声を担当。
朔望: ハセヲの仲間。
豊口めぐみが声を担当。
匂坂: ハセヲの仲間。置鮎龍太郎が声を担当。
藤太: ハセヲの仲間。
三宅健太が声を担当。
三郎: ハセヲの仲間。
伊藤静が声を担当。
クーン: ハセヲの仲間。
三木眞一郎が声を担当。
シラバス: ハセヲの仲間。
阪口大助が声を担当。
ガスパー: ハセヲの仲間。矢島晶子が声を担当。
エンデュランス: ハセヲの仲間。
斎賀みつきが声を担当。
パイ: ハセヲの仲間。
小林沙苗が声を担当。
八咫: ハセヲの仲間。
山崎たくみが声を担当。
アイナ: ハセヲの大切な存在。榎本温子が声を担当。
オーヴァン: 謎多き存在。
東地宏樹が声を担当。
スタッフ
監督: 真下耕一
脚本: 川崎美羽、松山洋、新里裕人
キャラクター監修: 貞本義行
キャラクター原案: 細川誠一郎
キャラクターデザイン: 大澤聡、亀田義明
コンセプトデザイン: 北原サトシ
絵コンテ: 澤井幸次
演出: 清水久敏
作画監督: 亀田義明
美術監督: 海野よしみ
色彩設計: 吉田小百合、小鳥真喜子
撮影監督: 鎌田克明、青木孝司
音響監督: なかのとおる
音楽: ALI PROJECT
音楽製作: ビクターエンタテインメント
制作協力: サイバーコネクトツー
制作: バンダイビジュアル、ビィートレイン
製作: バンダイナムコゲームス
『
.hack//G.U. Returner』は、シリーズの主要キャラクターたちのその後、そしてAIDAという存在の新たな一面を描いた、
.hack//G.U.の世界観を深く理解するために欠かせない作品です。 OVAという短い尺ながらも、多くの謎と感動を秘めた、ファン必見の作品と言えるでしょう。