.yu

.yuドメインとは：ユーゴスラビアの終焉と共に消え去ったドメイン

.yuは、かつて[ユーゴスラビア]]に割り当てられていた国別コードトップレベルドメイン]です。[[ユーゴスラビアという国家の変遷と共に、その役割を終えました。

ユーゴスラビアの変遷と.yuドメイン

ユーゴスラビアは、2003年2月にセルビア・モンテネグロへと国名が変更されました。さらに2006年7月には、セルビアとモンテネグロが分離独立し、国家としてのユーゴスラビアは消滅しました。これに伴い、.yuドメインも2010年3月30日をもって廃止されました。

.yuドメインは、YUNET Associationという団体によって管理されていました。この団体は元々、ベオグラード大学の電気工学科が母体となって設立されたものです。

ISOコードとの関係

.yuは、かつてISO 3166-1 での2文字コードに対応していない珍しい例の一つでした。ユーゴスラビアの国名変更に伴い、2003年7月にYUコードはCSへと置き換えられました。しかし、セルビア・モンテネグロに対して割り当てられた.csドメインは、実際に使用されることはありませんでした。なぜなら、セルビア・モンテネグロ自体が短期間で分裂し、セルビア共和国とモンテネグロ共和国として独立したためです。

2006年9月、ISOはセルビアに.rs、モンテネグロに.meという新たなドメインを提案しました。そして同月26日、ISO3166 維持機関は、ISO 3166-1 Alpha-2コードをCSからRSへ変更することに同意しました。

かつての.yuドメインの使用制限

.yuドメインは、誰でも自由に取得できたわけではありません。正式な団体のみに利用が許可されていました。具体的には、共和国直属の団体や政府機関、そしてインターネットサービスプロバイダーなどに限定されていました。

第2レベルドメインの種類

.yuドメインの下には、いくつかの第2レベルドメインが存在していました。それぞれのドメインは、特定の組織や目的に応じて使い分けられていました。

.ac.yu: 大学等の研究教育機関が使用
.edu.yu: 高等学校などの教育機関が使用
.org.yu: 独立組織が使用
.co.yu: 会社組織が使用
.gov.yu: 政府機関が使用

例えば、ベオグラード大学の電気工学科は、.etf.bg.ac.yuというドメインを使用していました。

.yuドメインの終焉

ユーゴスラビアという国家の消滅と共に、.yuドメインもその役割を終えました。しかし、.yuドメインは、かつて存在した国家の記憶を今に伝える貴重な遺産と言えるでしょう。

参考情報

IANA .yu whois information
.archive.org/web/20130502153752/http://www.domain.yu/'>英語でのYugoslav Domain登録
.archive.org/web/20130502153752/http://www.domain.yu/'>Yugoslav Domain 登録
* Srbija i Crna Gora - koje će biti ime domena? Internet domen Srbije: RS, SS, SP, SQ, SW ili SX

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