ISO 3166-1

ISO 3166-1について

ISO 3166-1は、国名コードに関する国際的な標準であり、ISO（国際標準化機構）によって発行されたISO 3166の主要な部分を形成しています。この規格は、日本ではJIS X 0304としても標準化されています。ISO 3166-1は、国家、保護領域、及び特定の地理的意義を持つ地域に対して、3種類の国名コードを提供しています。

コードの種類

ISO 3166-1には以下の3つの国名コードがあります：

1. ISO 3166-1 alpha-2: これは、ラテン文字を用いた2文字の国名コードです。このコードは、3種類の中でも最も広く使用されています。例えば、日本の国名コードは「JP」であり、ウェブサイトのドメイン名においても「.jp」としてよく見られます。

2. ISO 3166-1 alpha-3: このコードは、ラテン文字を使った3文字の国名コードです。alpha-2よりも、国名を連想しやすい形となっています。例えば、日本の場合は「JPN」となります。

3. ISO 3166-1 numeric: 3桁の数字による国名コードで、国際連合の統計部によって定義・管理されているUN M.49と同じです。この形式は、文字体系に依存しないため、ラテン文字を使わない国や地域の利用者にとって非常に便利とされています。

コードの歴史

ISO 3166のラテン文字による国名コードは1974年から、数字による国名コードは1981年より使用されています。その後、この規格は1997年に国名コードを定義するISO 3166-1、1998年に行政区画名のコードを示すためのISO 3166-2、1999年には旧国名や旧地域名をコード化するISO 3166-3の3つの部分に分かれ、拡張されました。

国際的な利用

ISO 3166-1は国際的に広く利用されている標準規格です。物資や情報の交換を円滑にするため、多くの国際機関で採用されています。しかしながら、ISO 3166-1が唯一の標準ではなく、他にも異なる国名コードが存在し、それらが国際的な場面で使用されています。例えば、国際電気通信連合（ITU-T）の国際電話番号に関する規格E.164も広く使われている国名コードの一つです。

略号のバリエーション

各国の国名コードは、例えばドイツ（独: Deutschland）やスペイン（西: España）のように、その国の公用語に基づいていることが一般的です。また、多言語国家であるスイスの場合、ラテン語名（羅: Confœderatio Helvetica）を基にした略称が使用されています。国際オリンピック委員会（IOC）が用いるIOCコードとは異なることも多く、南アフリカ共和国の略称は、「ZAF」と「RSA」のように異なる認識がされています。

参考情報

規格に関連する他の項目には、ISO 3166-2（行政区画名や属領名コード）、ISO 3166-3、ISO 4217（通貨コード）、および世界の国一覧表などが含まれます。また、日本語版JIS X 0304では、日本語の国名表記は本規格に基づくとされている点も重要です。

外部リンク

• - ISO 3166 Maintenance Agency - 国名コードの管理機関
• - Online Browsing Platform - オンラインでの閲覧プラットフォーム

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