001/7親指トム

001/7おや指トム

『001/7おや指トム』（英語表記：TOM of T.H.U.M.B.）は、アメリカのビデオクラフト社と日本の東映動画が共同制作したテレビアニメであり、全24話が放送されました。この作品は、異なる文化の融合によって生まれた独特なスタイルが特徴で、多くの視聴者に親しまれています。

このアニメの正確なタイトルは『おや指トム』であり、『親指トム』や『親ゆびトム』という表記も見受けられますが、公式には前者が正しいとされています。日本では、アニメ『キングコング』と一緒に放送され、NET（現・テレビ朝日）系列で1967年の4月5日から10月4日まで毎週水曜日の19:30から20:00に放送されました。全体のエピソード数は26回予定でしたが、ラスト2回は『キングコング』の放送に割り当てられたため、本作は9月20日放送分をもって終了しました。

ストーリーとキャラクター

物語の中心となるのは、名探偵トムとその助手のジャックです。ある日、彼らは「ちびっ子光線」を浴びて小人の姿になってしまいます。小人化したことで、通常の人間では直面できない難事件に挑むことになります。彼らの前には、悪事を働く「MAD（またまた悪事同盟）」という組織が立ちはだかります。この映画のストーリーは、ユーモアと独創性に富み、視聴者に楽しさを提供するものです。

声の出演

日本語吹き替え版では、トムの声を近石真介が、助手ジャックを八代駿が担当しています。また、トムとジャックの上司であるチーフの声を熊倉一雄が演じ、ジェフ・ブリッジスや千葉耕市、槐柳二、塚田正昭など多彩な声優陣が登場します。彼らの力強い演技は、物語に深みを与えています。

主題歌

主題歌は「001/7おや指トム」で、小林亜星が作詞・作曲を担当し、フォー・シンガーズが歌っています。この曲は作品の冒頭や最後で流れ、視聴者に強い印象を残します。また、2番や間奏などの未収録パートを含むカバー版も存在するなど、音楽の点でも多様なアプローチが見られます。

放送の背景

本作は『キングコング』第1篇の放送前に、カーレースをテーマにした映像が挿入され、アニメ終了後にはボビーとスーザンの会話シーンが挿入されました。このような工夫により、作品間のシナジーが生まれ、視聴者が飽きることなく楽しめる構成がなされています。

『001/7おや指トム』は、日米合作による新しいスタイルのアニメとして多くのファンに愛され続けており、当時のアニメ史を語る上で欠かせない作品となっています。

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