1000回記念コンサート・ライヴ-'85さだまさし-

さだまさしの1000回記念コンサート・ライヴ '85

1985年9月25日にリリースされた『1000回記念コンサート・ライヴ - '85さだまさし』は、日本のシンガーソングライターさだまさしによる特別なライブアルバムです。このアルバムは、東京厚生年金会館で行われたソロ活動1000回目の節目を記念するコンサートをほぼ完全に収録した作品で、その意味でも非常に貴重なものとなっています。

収録内容とフォーマット

本作は2本組のカセット・テープで発売され、アナログLP盤としてはリリースされていません。当時のさだまさしは、ライブを完全収録することを避ける傾向がありましたが、このアルバムは彼のライブパフォーマンスの一環として特別に制作されました。その後、1990年代にはトークを含む完全版ライブアルバムが増えていきますが、本作はその先駆けとして位置付けられています。

アルバムは、1985年6月25日のコンサートの音源をもとに制作され、CD化も実施されています。1998年には限定版としてCDがリリースされ、その際にはトーク部分にもトラック分けが行われ、より聴きやすい形になりました。残念ながら、アナログ盤としての再発売はされていません。

特徴的なトーク部分

アルバムに収録されているトークは非常に魅力的で、特に加山雄三のヒット曲「君といつまでも」の引用が印象的です。CD化の際にこの部分がより詳細に訂正され、一部は加山のアドリブによるものと説明されています。このように、ライブの場の雰囲気を感じさせるトークは、聴く者にとっての大きな楽しみです。

収録曲リスト

アルバムには多彩な楽曲が収められており、カセット・テープの各面には以下の曲が含まれています。

テープ1面

• - きみのふるさと
• - 哀しきマリオネット
• - 縁切寺
• - 僕にまかせてください

テープ2面

• - 軽井沢ホテル
• - 夢
• - 桐の花
• - 渚にて -センチメンタル・フェスティバル
• - Close Your Eyes － 瞳をとじて

カセット・テープ 2

テープ1面

• - 坂のある町
• - 掌
• - まんまる

テープ2面

• - 恋愛症候群 - その発病及び傾向と対策に関する一考察 -

このライブからの楽曲は、特にシングル盤として先行リリースされた「春雷」が大ヒットを記録し、さだにとっての成功を象徴する曲となりました。

アンコールとライブの盛り上がり

本ライブでは、最初のセットが終わった後も観客の熱気が冷めることなく、3回にわたるアンコールが行われました。観客は「長崎小夜曲」や「主人公」の演奏が終わった後も会場にとどまり、熱狂的な雰囲気が続いたことが印象的でした。

このように、『1000回記念コンサート・ライヴ - '85さだまさし』は、さだまさしの音楽的な足跡と、彼自身のパフォーマンスの魅力を深く感じることができる貴重なアルバムとなっています。

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