13th Age

13th Age: 新たなファンタジーRPGの世界

「13th Age」は、d20システムを基にしたファンタジーテーブルトークRPGで、卓越したデザインが評価されています。このゲームは、ダンジョンズ＆ドラゴンズ第4版の著名なデザイナーであるロブ・ハインソーとジョナサン・トゥイートによって2013年8月3日にイギリスのPelgrane Press社からリリースされました。

この作品はスタートから注目を集め、アメリカのRPG情報サイトRPG GeekやイギリスのEN Worldで2013年の最優秀ゲームにノミネートされています。もともとはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社で長年の友人関係にあったハインソーとトゥイートが、Gen Con 2012でプレゼンテーションしたプロトタイプから生まれました。その後、Kickstarterでの支援を得てサプリメント『13 True Ways』が発表され、2013年のGen Conで発売されました。

その後も、モンスターやマジックアイテム、シナリオ集として『13th Age Bestiary』や『Book of Loot』、『Shadows of Eldolan』、さらには『Eyes of the Stone Thief』といった関連製品が次々と登場しています。ただし、2021年4月時点では、英語版のみの提供となっています。

世界観とアイコンシステム

ゲームの舞台となるのは「ドラゴン・エンパイア」という幻想的な世界で、地名や人名は固有名詞が使われず、プレイヤーの創造性が強く求められます。特に特徴的なのは、13名の影響力を持つキャラクター、「アイコン」に関するシステムです。これらのアイコンは、ドラゴンやオークなど多彩な存在であり、それぞれに独自の特性や価値観を持っています。

プレイヤーキャラクター（PC）は、アイコンとの関係を「ポジティブ」「葛藤」「ネガティブ」という3つのカテゴリに分類することで、ゲーム内での立ち位置や物語を展開させることができます。このように、アイコンはプレイヤーにとって重要な存在となり、関係を築くことで様々な援助や助けを受けることが可能です。

例えば、アークメイジは長年帝国を守護してきた魔法使いであり、クルーセイダーは悪を討つ神の一徒です。プレイヤーは自由にこれらのアイコンとの関係性を設定でき、自身のキャラクターがどのようにその世界と深く関わるかを表現します。

システムの特徴

「13th Age」では、従来のd20システムの要素を受け継ぎつつ、独自性を加えています。キャラクターの能力や技能は、背景設定に基づいてポイントを振り分ける形をとっています。これにより、プレイヤーは自分のキャラクターの背景を自由に創作し、個性的なキャラクターを形成できます。

また、戦闘ではエスカレーション・ダイという要素が登場します。これは、戦闘が進むごとにPCに有利な修正値が増加し、最終的にはプレイヤーにチャンスを与える仕組みです。このシステムは、戦闘が長引くほどPCが有利になるよう設計され、戦術的なプレイが促進されます。

さらに、2014年にはKickstarterを通じて、13th Ageのシステムを基にした新たな冒険、『13th Age・グローランサ』のプロジェクトも成功を収めました。これにより、プレイヤーは異なるファンタジーの世界を楽しむ機会が増え、さらなる発展が期待されています。

このように、13th Ageはプレイヤーの創造力と自由な発想を奨励し、魅力的なファンタジーRPGの体験を提供します。

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