141ビル

141ビル（いちよんいちビル）について

141ビルは、宮城県仙台市青葉区に位置する再開発ビルであり、その歴史は「東北地方初の総合ファッションビル」としての開業に始まります。このビルは、仙台市中心部の主要な通りである東一番丁通り、定禅寺通り、東二番丁通り、そして北小路に囲まれた一角に堂々とそびえ立ち、地元の人々からは親しみを込めて「141」という愛称で呼ばれています。

ビルの概要

「141」という名称は、この地区の再開発事業名「一番町四丁目第一地区」に由来しています。地上6階、地下3階の構造を持ち、隣接する仙台三越本館とは4階と地下1階で連絡通路により直接接続されています。地下1階は、かつて「ファッションドーム141」として営業していた頃から、現在では「三越フードガーデン」として一体的に利用されています。5階と6階の一部は仙台市が所有し、文化施設「エル・パーク仙台」が設置されています。

アクセスとロケーション

141ビルは、仙台市地下鉄南北線の勾当台公園駅と地下3階で直結しており、一番町の玄関口としての役割も担っています。駅からのアクセスは、円形の吹き抜けを持つセンターフォーラム（エレベーター・エスカレーターホール）に集約されており、ここでは様々なイベントが開催されます。また、歓楽街である国分町にも近いことから、センターフォーラムや一番町出入口は待ち合わせ場所としてもよく利用されています。

現在の店内構成

現在の141ビルは、仙台三越定禅寺通り館が中心的なテナントとして、地上4階から地下2階までを占めています。各フロアの構成は以下の通りです。

屋上：イベントスペース（植栽あり）
6階：エル・パーク仙台、ギャラリースペース、フラワーデザインスクール、美容・健康関連施設
5階：エル・パーク仙台、仙台市消費生活センター
4階：紳士ファッション、141・三越上空連絡通路
3階：ベビー・子供用品、スポーツ・ゴルフ用品
2階：婦人靴、婦人ハンドバッグ
1階：特選ブティック、化粧品、アクセサリー
地下1階：三越フードガーデン（デパ地下）、141・三越地下連絡通路
地下2階：書籍（ヤマト屋書店）
地下3階：地下鉄連絡口

エル・パーク仙台

5階と6階の一部を占める「エル・パーク仙台」は、仙台市の男女共同参画推進施設です。ここには2つの小ホールがあり、演劇や音楽ライブの場として利用されています。2023年12月から2024年8月末まで、老朽化に伴う改修工事のため主要施設の利用が休止されています。

6階
ギャラリーホール：演劇公演、映画上映会、講演会、展示会など
スタジオホール：演劇公演、音楽、ダンス公演など
5階
セミナーホール：会議、講演会など
セミナー室、特別会議室：会議、研修など
音楽スタジオ1,2,調整室：音楽練習
フィットネススタジオ：運動
創作アトリエ、食のアトリエ：創作活動
和室、子供の部屋：休憩、交流

沿革

141ビルは、1987年の開業以来、仙台のファッションと文化の中心地として発展してきました。かつては「ファッションドーム141」として親しまれていましたが、2008年に三越仙台店に賃貸されることとなり、名称が「三越定禅寺通り館」へと変わりました。しかし、その核となる部分は変わらず、地域に根ざした商業施設としての役割を果たしています。

主な年表

1987年：ビル竣工、「エル・パーク仙台」開館、仙台市営地下鉄南北線開業
2008年：三越仙台店へ賃貸、三越定禅寺通り館としてオープン

ファッションドーム141時代

かつての「ファッションドーム141」は、現在の構成とは異なり、より多様な専門店がテナントとして入っていました。

当時の店内構成

屋上：イベントスペース（植栽あり）
6階：エル・パーク仙台、ギャラリースペース、フラワーデザインスクール、美容・健康
5階：エル・パーク仙台、仙台市消費生活センター
4階：本、雑貨、141・三越上空連絡通路
3階：婦人服、紳士服、喫茶、理容
2階：婦人服、婦人靴、呉服・和装小物、子供服、喫茶
1階：センターフォーラム、愛の泉（噴水）、アクセサリー、婦人服
地下1階：三越フードガーデン、141・三越地下連絡通路
地下2階：飲食店街、ATMコーナー、喫煙室
地下3階：地下鉄連絡口

周辺施設

仙台三越本館
国分町
定禅寺通り
勾当台公園
仙台市役所
宮城県庁舎
東京エレクトロンホール宮城

アクセス

地下鉄：仙台市地下鉄南北線勾当台公園駅
バス：仙台市営バス定禅寺通市役所前バス停
駐車場：141パーキング（84台）、契約駐車場（合計1,840台）


141ビルは、その歴史と多機能性から、仙台市民にとって欠かせない存在であり続けています。

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