1402年

1402年の概要

1402年は、ユリウス暦における平年であり、さまざまな出来事が世界各地で展開されました。特にアジアやヨーロッパにおいて政治的な変貌が見られました。以下に、主要な出来事や国別の出来事を詳述します。

1. 干支、紀年法

この年は、干支でいうと「壬午」（みずのえうま）にあたります。また、日本では応永9年、皇紀2062年、中国では明の建文4年に該当します。

2. 世界の出来事

2.1 明（中国）

1402年は、中国の明王朝において重要な年でした。靖難の変が終息し、燕王朱棣が永楽帝として即位することとなります。この際、明朝の首都南京が陥落し、朱棣の権力が強化されました。

同年、クン・テムルがモンゴル帝国の第21代皇帝として君臨しました。彼は父であるエルベク・ハーンが殺害された後に皇位を継ぎましたが、オルク・テムルとの対立が続き、最終的には1402年に命を落とします。この動乱は北元の滅亡へとつながりました。

2.2 オスマン帝国

8月には「アンカラの戦い」が行われ、ティムール軍がオスマン帝国に大勝を収めました。これにより、オスマン帝国のスルタン、バヤズィト1世は捕虜となり、この敗北は帝国の勢力に大きな打撃を与えました。

3. 日本の出来事

日本でも重要な出来事が多く発生しました。1月には、土御門新造内裏の諸門が新設され、国内の政権が新しい発展を求める姿勢を示しました。

2月には、今川了俊が『難太平記』を著し、歴史文学の発展につながります。

同年5月、伊達政宗が足利満貞に対して反乱を起こし、関東管領の上杉氏憲がこれを追討します。反乱は最終的に鎮圧され、足利義満は明から日本国王として正式に冊封を受けるという重要な出来事がありました。

8月20日には、足利義満が明使と面会し、永楽帝から国王としての地位を再確認されました。これにより日本と中国との関係が強化され%、伊達政宗の反乱はひとまず収束を見せました。

4. 誕生

1402年にはいくつかの著名な人物が誕生しました。

• - 日有: 室町時代の僧で、茶道や禅宗の発展に寄与しました。
• - 一条兼良: 室町時代の公卿であり、学者としても広く知られています。
• - フェルナンド聖王子: ポルトガルアヴィス王朝の王子で、後に王国の発展に貢献しました。

5. 死去

多くの重要な人物がこの年に亡くなりました。

• - 建文帝: 明の第2代皇帝であり、動乱の時代に課題を残しました。
• - クン・テムル: モンゴル帝国の大ハーンで、彼の死は北元の衰退を象徴しています。

このように、1402年はヨーロッパ・アジアにおいて政治的、文化的な変化の年であったと言えるでしょう。

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