15cm sFH 13

15 cm sFH 13（15 cm schwere Feldhaubitze 13）

15 cm sFH 13は、第一次世界大戦の時代においてドイツ帝国が制式に採用した重野戦榴弾砲です。この榴弾砲は1913年に製造が始まり、その後、戦争の要求に応じた改良が施されました。初期モデルのKulz. sFH 13は砲身の長さが14口径でしたが、生産時期が進むにつれ、長砲身のlg. sFH 13が登場し、さらには戦時生産のために設計を簡略化したlg. sFH 13/02が製造されることになりました。

概要と使用歴

sFH 13はその特性から、戦争のさまざまな局面で使用されました。特にオスマン帝国に売却されたり、第一次世界大戦の終結後にはベルギーに戦争賠償として接収されたり、オランダに購入されたりと、国際的にも広がりを見せました。

ベルギーおよびオランダに導入されたsFH 13は、1940年の西方電撃戦時にドイツ軍によって再接収され、それぞれに15 cm sFH 409(b)および15 cm sFH 406(h)といった制式番号が与えられました。これらは主に訓練用や第二線部隊に使用されることとなりました。

また、フランスによって鹵獲されたロレーヌ 37L装甲輸送車の車体にsFH 13を搭載したロレーヌ150mm自走砲も製作され、これはドイツアフリカ軍団に配備されることになりました。このように、sFH 13はさまざまな状況と用途で重要な役割を果たしました。

技術スペック

• - 口径: 150 mm
• - 全長: 2.54 m
• - 全幅: 不明
• - 重量: 2,250 kg
• - 砲身長: 2,096 mm （14口径）
• - 仰俯角: -4° ～ +45°
• - 左右旋回角: 9°
• - 運用要員: 不明
• - 発射速度: 最大3発/分
• - 射程: 8,600 m
• - 生産期間: 1913年～1918年
• - 生産総数: 3,409門以上

関連項目

この榴弾砲の存在は、他の国の榴弾砲、たとえばフランス・アメリカのシュナイダーM1917C 155mm榴弾砲やイギリスのBL 6インチ 26cwt榴弾砲などと比較されることもあります。

sFH 13は、その技術的特性と歴史的背景から、20世紀初頭の砲兵装備の重要な一例となっています。その設計は、今後の榴弾砲に大きな影響を与えました。

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