16人のプリンシパル

『16人のプリンシパル』とは

『16人のプリンシパル』は、日本の女性アイドルグループ乃木坂46による舞台公演のシリーズで、その名の通り、16人のメンバーが様々な役を演じるユニークな形式を取っています。2012年から開始され、以降数回にわたり続けられているこの公演シリーズは、観客が投票によってキャストを選出する革新的なスタイルが特徴です。本稿ではシリーズ全体の概要と、それぞれの公演について詳しく紹介します。

公演の構成

本作は全2幕から成り、第1幕ではメンバーがオーディションを受ける形でパフォーマンスを行います。それを受けて、観客が投票し、選ばれたメンバーが第2幕でミュージカルに出演することとなります。このように観客参加型の舞台は、参加するメンバーにとっても新たな挑戦であり、より高いパフォーマンスを求められる要素を持っています。

第1弾：16人のプリンシパル

2012年9月1日から9月9日にかけて、PARCO劇場にて開催された第1弾は、メンバーがオーディション形式で演じた後、観客の投票により第2幕の役を決定するものです。このスタイルは、ブロードウェイのミュージカル『コーラスライン』などからインスパイアを受けたもので、オーディションでのパフォーマンスが次のステップにつながるという新感覚が話題となりました。

第2弾：16人のプリンシパル deux

第2弾は、2013年に行われ、前年に続いてメンバーがオーディションを行った後、観客の選出に基づく配役がなされました。この回では演出に劇団「毛皮族」の江本純子が関わり、脚本には映画『桐島、部活やめるってよ』でアカデミー賞を受賞した喜安浩平が起用されています。この公演では、新たに加入した2期生が初お披露目され、メンバーにとって特別な回となりました。

第3弾：16人のプリンシパル trois

2014年の第3弾では、福田雄一によるユーモアあふれる脚本が採用され、オーディションのテーマとして「コントを演じることによる笑いのセンス」が掲げられました。この公演により、劇的な変化を感じさせた『16人のプリンシパル』シリーズは、演者たちからも好評を博しました。

3人のプリンシパル

公演シリーズの新しい展開として、2017年から始まった『3人のプリンシパル』があります。これは乃木坂46の3期生が中心となり、これまでの「プリンシパル」の形式を新たな解釈によって再構築した公演です。こちらでも観客参加型の演劇が行われ、オーディションによってメンバーが選出される点は同じですが、より少人数でのキャスティングを行うことで、各メンバーの個性がより際立つ内容となっています。

4期生への受け継ぎ

さらに、2019年には4期生が初めて登場し、それに伴い再度『3人のプリンシパル』が開催されました。こちらもシェイクスピア作品を題材に、過去の公演からの流れを汲んだ作品となり、他の期のメンバーも参加することで、乃木坂46の連帯感が感じられました。

結論

『16人のプリンシパル』は、乃木坂46による舞台公演の中でも特に注目されるシリーズであり、観客の参加が大きな要素となっています。この形式は、日本のアイドル文化の新しい形の一環として、今後もさらなる展開が期待されます。

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