17区 (パリ)

パリの第17区

パリの17区（17e arrondissement de Paris）は、フランスの首都パリに位置する20の行政区の一つです。この地区は市の北西部にあり、セーヌ川の北側に広がっています。多くの文化施設や公園が点在し、住民の日常生活が豊かなエリアです。

地理的特徴

17区は面積5.67平方キロメートルで、ペリフェリック（パリ環状道路）を北から西にかけて囲む形で区境が設定されています。北方はセーヌ＝サン＝ドニ県に接し、西部はオー＝ド＝セーヌ県の自治体と隣接しています。また、この地区は北西に位置する芸術の街、モンマルトルの丘がある18区と隣接しています。

行政区の構成と人口

パリの各行政区にはそれぞれ特定の地域があり、17区には四つの地区（カルチェ）があります。具体的には、テルヌ（Quartier des Ternes）、プレーヌ・ド・モンソー（Quartier de la Plaine-de-Monceaux）、バティニョール（Quartier des Batignolles）、エピネット（Quartier des Épinettes）です。17区の1999年の人口は約160,860人で、人口減少が続く状況にあります。

歴史と文化

この地区は多彩な歴史を持ち、エコール・ノルマル音楽院やバティニョール公園など、数多くの重要な施設があります。また、パブリックアートや美術館も多く、特にエンネル美術館は著名な画家ジャン＝ジャック・エンネルの作品が収蔵されています。

交通の便

17区は、モンソー公園や凱旋門といった観光地が近く、交通アクセスが非常に良好です。鉄道やメトロ（パリ地下鉄）が区内を通り、さまざまな駅が利用可能です。特にトランジットの中心となるシャルル・ド・ゴール広場駅は利用者が多いです。

住環境

ここは高級住宅街とも言われるエリアがあり、特に西側には静かな住宅街が広がっています。一方で、東部には多様な民族が共生する地区もあり、バンリュー（郊外）の問題が顕著です。こうした地域の違いが、17区独自の文化的な魅力を形成しています。

教育と公共機関

教育機関としては、多数の高等学校や公立校があり、特にリセ・カルノなどが有名です。また、区役所やさまざまな公共機関も、住民生活を支える重要な役割を果たしています。

観光スポットとレジャー

観光スポットとしてはエトワール凱旋門やパレ・デ・コングレが観光客に人気です。また、近隣には美しい公園や緑地が点在し、住人や観光客がリラックスする場としても利用されています。バティニョール公園などでは、ピクニックや散策を楽しむ人々が見られます。

結論

さまざまな魅力を持つパリの17区は、文化的な雰囲気と新しいスタイルの生活が融合する豊かなエリアです。多彩な背景を持つ住民が共に暮らすこの地域は、観光地としての魅力も高く、多くの人々を惹きつけています。

もう一度検索