1888年のスポーツ

1887-1888年度のスポーツ界の重要な出来事

この年度は、さまざまなスポーツで多くの注目すべき出来事がありました。特に、クリケット、競馬、ゴルフ、サッカー、テニス、ボート、野球の各分野において重要な大会や選手の活躍がありました。

クリケット

クリケットにおいては、第6回ジ・アッシズが開催され、イングランドが1勝0敗で優勝を果たしました。続く第7回大会では、同じくイングランドが勝利し、成績は2勝1敗となりました。これにより、イングランドはこのシリーズでの勢いを保つことができました。

競馬

イギリスの主要レース

1888年のイギリス競馬シーズンでは、多くのクラシックレースが注目を集めました。特に、2000ギニーではエアシャーが勝利を収め、1000ギニーはBriar-Rootが制しました。エプソムダービーでは再びエアシャーが優勝し、エプソムオークスではシーブリーズが栄光を手にしました。他にも、セントレジャーステークスやアスコットゴールドカップ、グッドウッドカップ、ドンカスターカップなどの主要レースでも競走馬たちが活躍しました。

国際的なレース

またアメリカでは、ウィザーズステークス、ベルモントステークスでサーディクソンが注目され、フランスではパリ大賞典やジョッケクルブ賞でスチュアートが優勝しました。オーストラリアでは、メルボルンカップでメンターが勝ちました。

ゴルフ

ゴルフにおいては、男子の世界4大大会の1つである全英オープンで、イギリスのジャック・バーンズが優勝しました。彼の活躍は、当時のゴルフ界における重要な出来事として記録されています。

サッカー

サッカーでは、FAカップ決勝が行われ、ブラックバーン・ローヴァーズとウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンが対戦しましたが、初回は0-0の引き分けから再戦となり、最終的にはブラックバーンが2-0で勝利しました。この年、フットボールリーグも創設され、イギリスのサッカーが新たなステージに進んだことを示しています。

テニス

テニス界では、1888年4月25日にイギリス・ローンテニス協会が設立され、業界の発展が期待されました。また、ウィンブルドンではアーネスト・レンショーが男子シングルスで、ロッティ・ドッドが女子シングルスで勝利しました。全米選手権でも、ヘンリー・スローカムとバーサ・タウンゼントがそれぞれ優勝を果たしました。

ボート

ボート競技では、オックスフォード・ケンブリッジ大学対抗レガッタでケンブリッジ大学が優勝し、伝統ある競技の中でも継続的な競争が繰り広げられていることが伺えます。

野球

野球では、アメリカ大リーグでも大きな動きがありました。ナショナルリーグではニューヨーク・ゴサムズが優勝し、アメリカン・アソシエーションではセントルイス・ブラウンズがタイトルを獲得しました。また、日本でも重要な出来事があり、三田ベースボール倶楽部が発足し、将来の野球発展の礎を築きました。

誕生と死去

この年には、多くの著名なスポーツ選手が誕生しました。特に、1月19日にはテニスのクラレンス・グリフィンが生まれ、4月4日には野球のトリス・スピーカーが誕生しました。また、10月20日には探検家のニコライ・プルジェワルスキーが亡くなり、歴史に名を残した人物たちが散見されます。

1887-1888年は、各スポーツ分野において歴史的な出来事が数多く生じた年であり、今後の競技の発展に寄与する重要な時期でした。

もう一度検索