1895年に開催された
ウィンブルドン選手権は、
イギリス・
ロンドン郊外に位置する「
オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」で行われました。この大会では、男子シングルスと女子シングルスがそれぞれ注目の試合を繰り広げました。
大会の流れ
ウィンブルドン選手権では、
1895年当時も一部の試合運営に特徴的な「チャレンジ・ラウンド」と「オールカマーズ・ファイナル」方式が採用されていました。男子シングルスは1878年から、女子シングルスは1886年からこの方式が利用されています。具体的には、前年の優勝者を除いた選手たちが「チャレンジ・ラウンド」に出場し、その勝者が前年の優勝者に挑む形で「オールカマーズ・ファイナル」が行われます。この
1895年の大会では、男女両方のシングルスの前年優勝者が出場しなかったため、オールカマーズ・ファイナルは開催されませんでした。
大会の結果
男子シングルス
男子シングルスでは、チャレンジ・ラウンドの準々決勝から始まります。ウィルフレッド・バデリーはハリー・バーロウを6-1, 6-4, 8-6で下し、ハーバート・バデリーは
レジナルド・ドハティーに対して6-4, 6-2, 6-4で勝利しました。その後、アーネスト・ミアーズがJ・M・フラベルに6-1, 6-2, 6-1で、ウィルバーフォース・イーブズがジョージ・シモンドを6-4, 6-2, 7-5で下して進出。
準決勝では、ウィルフレッド・バデリーがハーバート・バデリーに不戦勝となり、ウィルバーフォース・イーブズはアーネスト・ミアーズを6-3, 7-9, 9-11, 6-4, 6-1で破りました。
決勝では、ウィルフレッド・バデリーとウィルバーフォース・イーブズが対戦しました。試合は接戦となり、最終的にウィルフレッド・バデリーが4-6, 2-6, 8-6, 6-2, 6-3で勝利し、
1895年の男子シングルスチャンピオンとなりました。
女子シングルス
女子シングルスでも同様に高い競技が繰り広げられました。チャレンジ・ラウンドでは準々決勝から始まり、アリス・シンプソン・ピカリングがエディット・モード・シャックルに3-6, 6-3, 6-3で勝ち、ヘレン・ジャクソンがバーナードを6-0, 6-2で下しました。
シャーロット・クーパーもL・H・パターソンを6-3, 9-11, 6-2で破り、G・A・ドラッフェンがヘンリエッタ・ホーンキャッスルを6-2, 6-0で下しました。
準決勝では、ヘレン・ジャクソンがアリス・シンプソン・ピカリングに6-4, 3-6, 8-6で勝ち、
シャーロット・クーパーはG・A・ドラッフェンを6-2, 6-8, 6-1で下しました。
決勝では、
シャーロット・クーパーがヘレン・ジャクソンと対戦し、7-5, 8-6で勝利。これにより、クーパーが女子シングルスの優勝者に輝きました。
男子ダブルス
男子ダブルスでは、ウィルフレッド・バデリー&ハーバート・バデリー組がウィルバーフォース・イーブズ&アーネスト・ルイス組と対戦。試合は接戦に展開し、8-6, 5-7, 6-4, 6-3でバデリー兄弟が勝利し、男子ダブルスのタイトルをも獲得しました。
まとめ
1895年の
ウィンブルドン選手権は、男女シングルスともに白熱した試合が繰り広げられました。この年度の大会は、各選手たちがその才能を発揮し、観客を魅了するお見事なプレーの数々が印象に残るものとなりました。