1932年オーストラリア選手権 (テニス)

1932年オーストラリア選手権の概要

1932年オーストラリア選手権は、オーストラリアの南オーストラリア州アデレードにあるメモリアル・ドライブ・テニスクラブで開催されたテニス大会です。この大会は、現在の全豪オープンの前身にあたる大会であり、当時のテニス界において重要な位置を占めていました。

大会の特徴

開催地: メモリアル・ドライブ・テニスクラブ（アデレード）
シード選手: 男子シングルスは8名が選出。女子シングルスは順位付けなし。
国旗表示: 外国人出場者が少ない時期のため、地元オーストラリア人選手の国旗表示は省略。

シード選手

男子シングルス

1. ジャック・クロフォード（優勝、大会2連覇）
2. 佐藤次郎（ベスト4）
3. 原田武一（1回戦、不戦敗）
4. ハリー・ホップマン（準優勝）
5. 布井良助（ベスト8）
6. レイ・ダンロップ（3回戦）
7. ジャック・カミングス（3回戦）
8. ドン・ターンブル（3回戦）

大会結果

男子シングルス

決勝: ジャック・クロフォード vs. ハリー・ホップマン　4-6, 6-3, 3-6, 6-3, 6-1
準決勝:
ジャック・クロフォード vs. クリフ・スプラウル　6-4, 2-6, 6-2, 6-1
ハリー・ホップマン vs. 佐藤次郎　0-6, 6-2, 6-3, 4-6, 6-4
準々決勝:
ジャック・クロフォード vs. 布井良助　3-6, 7-5, 6-4, 6-1
クリフ・スプラウル vs. ジム・ウィラード　6-4, 6-2, 8-6
佐藤次郎 vs. ビビアン・マグラス　6-3, 6-3, 6-2
ハリー・ホップマン vs. オーブリー・ウィラード　12-10, 6-3, 8-6

女子シングルス

決勝: コラル・バッツワース vs. キャスリーン・ル・メスリエ　9-7, 6-4
準決勝:
コラル・バッツワース vs. ドロシー・ウェストン　6-1, 6-1
キャスリーン・ル・メスリエ vs. エミリー・フッド・ウェスタコット　10-8, 7-5
準々決勝:
コラル・バッツワース vs. メリル・オハラウッド　6-1, 6-3
ドロシー・ウェストン vs. J・ウィルソン　6-1, 6-0
エミリー・フッド・ウェスタコット vs. フランセス・ホドル＝リグレー　6-4, 7-5
キャスリーン・ル・メスリエ vs. マージョリー・コックス・クロフォード　6-2, 6-4

ダブルス

男子ダブルス: ジャック・クロフォード＆エドガー・ムーン vs. ハリー・ホップマン＆ジェラルド・パターソン　4-6, 6-4, 12-10, 6-3
女子ダブルス: コラル・バッツワース＆マージョリー・コックス・クロフォード vs. キャスリーン・ル・メスリエ＆ドロシー・ウェストン　6-2, 6-2
混合ダブルス: ジャック・クロフォード＆マージョリー・コックス・クロフォード vs. 佐藤次郎＆メリル・オハラウッド　6-8, 8-6, 6-3

日本人選手の活躍

本大会には、佐藤次郎と原田武一、布井良助の3名の日本人選手が出場しました。佐藤次郎は男子シングルスでベスト4に進出する活躍を見せました。混合ダブルスでもメリル・オハラウッドとペアを組み決勝に進出しましたが、惜しくも敗れました。原田武一は1回戦を不戦敗となりました。

外部リンク

抽選表・シード選手：男子(Grand Slam Tennis Archive)
抽選表・シード選手：女子 (TennisForum.com)

参考文献

“Our Open - 100 years of Australia's Grand Slam” News Custom Publishing, Victoria, Australia (2004) ISBN 1-876176-60-1
Bruce Matthews, “Game, Set and Glory: A History of the Australian Tennis Championships” The Five Mile Press, Victoria, Australia (1985) ISBN 0-86788-078-3

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