1932年全国体育大会

1932年全国体育大会

1932年5月27日から12月10日まで、京城府で開催された1932年全国体育大会は、日本の統治時代における大規模なスポーツイベントでした。この大会は、バスケットボール、野球、水泳、シルム（相撲）、重量挙げ、陸上競技、テニス、サッカーを含む様々な競技で構成され、朝鮮全域から数多くの選手が参加しました。この大会は、後のスポーツ文化の発展に寄与したと言われています。

開催種目の詳細

バスケットボール

大会の一環として行われた「第2回全朝鮮籠球選手権大会」では、1932年5月27日から28日まで京城運動場で競技が行われました。朝鮮体育会は、参加チームの応募を5月23日まで受け付け、その後抽選会を実施しました。決勝では、ヒョプソン実業学校が普成専門学校を23対21で下し、栄冠を手にしました。

水泳

水泳競技は「第3回全朝鮮水上競技大会」として、1932年9月10日に朝鮮総督府鉄道局のプールで実施されました。競技は18種目にわたり、多くの選手が間近で競い合いました。

シルム

11月12日には、「第4回全朝鮮シルム大会」が開催され、京城府の天道教記念館で12団体が出場しました。普成高等普通学校が決勝で徽文高等普通学校を破り、優勝を果たしました。

野球

「第13回全朝鮮野球大会」は6月16日から18日、そして陸上競技場で行われました。小学部・中学部・青年部の部門があり、それぞれの決勝で攻玉普通学校、中央高等普通学校、ウォルソン・クラブが優勝し、熱戦が繰り広げられました。

重量挙げ

12月10日には「第3回全朝鮮重量挙げ大会」が開催され、軽量級から重量級までの4部門で競技が実施されました。イ・ドクフンなどが各種目でその腕前を示しました。

陸上競技

「第8回全朝鮮陸上競技大会」は10月22日に京城運動場で実施されました。参加者は男女を問わず多く集まり、活気に満ちた大会となりました。残念ながら女子競技は参加者不足で中止となりましたが、男子競技は盛況でした。

テニス

「第12回全朝鮮庭球大会」は6月24日に開催され、中学部、専門部、青年部に分かれて競技が行われました。それぞれの部門での試合は白熱し、特に中学部での優勝を掴んだヤンジョン高等普通学校は大きな注目を集めました。

サッカー

11月初旬に開催された「第13回全朝鮮蹴球大会」は、京城運動場で行われ、参加チームはそれぞれの部門で熱い戦いを繰り広げました。特に中学部では、京城農業が優勝を勝ち取り、多くのファンを喜ばせました。普成専門学校が専門部でも勝利を収め、また、清津蹴球団が青年部のリーグでの勝者となりました。

このように、1932年全国体育大会は朝鮮におけるスポーツ文化の発展に寄与し、参加選手たちにとっては良き思い出となる大会でした。競技を通じて得た経験や交流は、未来のスポーツシーンにおいても影響を与え続けることでしょう。

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