1940年のスポーツ

1940年のスポーツ年表

1940年は、日本国内外でさまざまなスポーツイベントが行われましたが、大きな影響を受けたのが第2次世界大戦の開始とその影響でした。この年の出来事は、特に日本のスポーツ界において柔軟な対応を求められるものでした。

主要な出来事

• - 4月8日: 国民体力法が公布され、17歳から19歳までの男子に身体検査の義務が課せられました。これは国民の体力向上を目的とした重要な法令です。

• - 6月5日から9日: 東亜競技大会が東京で開催され、その後関西でも大会が行われました。地域間での競技力の向上を目指したイベントでした。

• - 9月29日: 馬事公苑が竣工し、馬術競技や関連イベントのための重要な施設が整備されました。

• - 10月20日: 神宮水泳場の床板が張られ、競技場としての準備が整いました。

• - 10月27日: 戸田ボートコースが完成し、ボート競技の拠点が新たに設けられました。

オリンピックと国内大会

この年は予定されていたオリンピックが中止となり、特に第5回ガルミッシュパルテンキルヒェンオリンピックおよび第12回ヘルシンキオリンピックが中止する事態となりました。その影響を受けて、国内の明治神宮国民体育大会は変則的に実施されました。冬季は2月に氷上競技が行われ、夏季は海洋競技と水上競技のイベントが続きました。

各冠での競技成績

大相撲では、春場所から幕内に東西制が復活。本場所には上位力士の休場が多い中で、新入幕の二瀬川政一が横綱男女ノ川と対戦しました。この年の幕内最高優勝は春に双葉山、夏には安藝ノ海が飾りました。

スポーツ選手たちの活躍

この年に活躍した注目選手には、プロ野球の東京巨人軍による圧倒的な勝利が挙げられます。76勝28敗の成績を収め、須田博選手が最優秀選手に輝きました。また、個人タイトルでは鬼頭数雄が首位打者となり、川上哲治が本塁打王となるなど、選手たちの奮闘が見られました。

ゴルフとテニス

特筆すべきは、男子ゴルフの4大大会で、マスターズや全米オープンが開催されました。マスターズではジミー・デマレーが優勝。また、テニスの全豪選手権と全米選手権が行われ、エイドリアン・クイストやドン・マクニールがそれぞれの部門で優勝しました。

選手の誕生と死去

1940年には多くのアスリートが誕生しました。中でも王貞治や大鵬幸喜といった後に名を馳せる選手も含まれています。一方で、著名な選手の死去も相次ぎ、スポーツ界において大きな散華を迎えた年でもありました。

1940年は日本のスポーツ界にとって数々の挑戦と成長の年であり、次の時代に向けた重要な礎を築いた年として記憶されているでしょう。

もう一度検索