1950年の相撲

1950年の相撲について

1950年は、日本の相撲界にとって重要な年であり、数多くの出来事がありました。春場所、夏場所、秋場所といった主要な大会が行われ、多くの新たな顔が登場しました。本記事では、この年に起きた主な出来事や誕生した力士、さらには偉大な力士の引退などについて詳しく紹介します。

大相撲の主な出来事

1月 - 春場所

1月に開催された春場所は、蔵前仮設国技館で15日間にわたって行われました。この場所では、若ノ花が新入幕し、幕下以下の優勝決定戦が廃止され、上位者が優勝する新たな方式が導入されました。場所が終了すると、大関の増位山が引退し、年寄りの三保ヶ関を襲名しました。増位山は、1946年に閉鎖された三保ヶ関部屋を復興させる意向を示しました。

3月 - 協会役員改選

3月には、協会役員の改選が行われ、時津風が取締となりました。

4月 - 横綱審議委員会の設置

4月には、横綱審議委員会が設置され、委員長には酒井忠正が選ばれました。これは、横綱の評価を適正に行うための重要な組織です。

6月 - 夏場所

6月に実施された夏場所も蔵前仮設国技館で、15日間行われました。場所中、突然に神風が引退し、年寄りの片男浪として活動を続けました。

9月 - 秋場所

9月には秋場所が大阪の阿部野仮設国技館で行われ、仕切り制限時間が短縮されるという新ルールが導入されました。幕内は4分、十両は3分、幕下以下は2分に設定され、これにより相撲の進行がスムーズになりました。

11月 - 蔵前国技館の本建築起工

11月には、蔵前国技館の本建築が起工されるという重要な出来事もありました。これにより、将来の相撲開催の場が整備されていくこととなります。

本場所の結果

一月場所

開催期間: 浜町仮設国技館、1月14日〜28日
幕内最高優勝: 千代ノ山雅信（12勝3敗、2回目）
十両優勝: 増巳山豪（13勝2敗）

六月場所

開催期間: 蔵前仮設国技館、6月14日〜28日
幕内最高優勝: 東冨士謹一（14勝1敗、3回目）
十両優勝: 甲斐ノ山福人（13勝2敗）

九月場所

開催期間: 大阪阿部野仮設国技館、9月17日〜10月1日
幕内最高優勝: 照国万藏（13勝2敗、1回目）
* 十両優勝: 米川文敏（14勝1敗）

1950年に誕生した力士たち

この年には多くの新たな力士も誕生しました。特に注目すべき力士には、以下のような人物がいます。

• - 天龍源一郎（2月2日生まれ、最高位：前頭筆頭）
• - 貴ノ花利彰（2月19日生まれ、最高位：大関）
• - 大受久晃（3月19日生まれ、最高位：大関）

この年に亡くなった力士

残念ながら、この年には多くの力士が亡くなりました。特に以下の力士は歴史的な存在でした。

• - 斜里錦菊三（1月22日亡くなる、前頭18枚目）
• - 鏡岩善四郎（8月6日亡くなる、大関）

1950年は、相撲の伝統と新時代の移り変わりを感じさせる年でもあり、様々な人々が相撲に情熱を注いだことが伺えます。

もう一度検索