1959年の西鉄ライオンズ

1959年西鉄ライオンズの振り返り

1959年は西鉄ライオンズにとって重要なシーズンであり、三原脩監督が指揮を執る9年目の年でした。この年は球団初の4連覇が期待されていましたが、思わぬ逆風に見舞われる結果となりました。

チームの状況と課題

チームの主軸を担う中西太がフルスイングの影響で腱鞘炎を抱えたことが、大きな痛手となりました。また、黄金期を支えた大下弘や関口清治、日比野武といったベテラン選手のパフォーマンスも下降気味で、チーム全体に明るい兆しが見えにくくなりました。

シーズン初めの5月末時点では、南海ホークスと3.5ゲーム差の良好な状況にあったものの、7月以降にむけて大毎オリオンズが山内一弘や榎本喜八、阪神から移籍した田宮謙次郎を擁したことで、強力な攻撃力を発揮し、急激に順位を上げていきました。このような流れの中で、ライオンズは南海と大毎に引き離され、最終的には東映フライヤーズとの3位争いに終始しました。

中西の怪我やベテランの衰えが響き、ライオンズは優勝を果たした南海に22ゲーム差、2位の大毎とも16ゲーム差をつけられ、4位でシーズンを終えることになりました。この結果、三原監督が就任した1951年から続いていた連続Aクラス入り記録はついに途切れてしまいました。

三原監督の退任と新たな体制

成績不振が続く中、親会社である西鉄本社との間にフロントに関する確執も生じ、三原監督はこの年をもって退任することが決定されました。後任の監督には、長年チームを支えてきた川崎徳次ヘッドコーチが就任。その後、注目のルーキー・稲尾和久が入団することとなります。

監督交代を機にチームは若返りを図りますが、優勝争いには絡むことができず、1963年まで苦しい時代が続くことになります。新たなチーム作りには時間がかかり、選手たちも変革の中で自分たちの役割を見つけながら、再起を目指して懸命に戦わなければなりませんでした。

結論

1959年は西鉄ライオンズにとって、選手の故障やベテランの衰えが顕著になり、成績が振るわなかった結果、長い間続いた成功の記録が途切れた重要なシーズンでした。これからの時代を迎えるため、若手選手の台頭が期待され、チーム全体の再建課題が浮き彫りとなった年でした。

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