1963年のバレーボール

1963年、バレーボール界は大きな変革期を迎えました。この年、欧州バレーボール連盟が設立され、ヨーロッパにおけるバレーボールの組織化と発展が加速しました。

国際大会では、ルーマニアのブカレストで第6回バレーボール欧州選手権が開催されました。男子では、ルーマニアが初優勝を飾り、その実力を世界に示しました。決勝ではハンガリーを破り、3位にはソビエト連邦が入りました。女子では、ソビエト連邦が圧倒的な強さを見せつけ、2連覇を達成しました。決勝ではポーランドを退け、3位にはルーマニアが入りました。

国内大会も大いに盛り上がりました。全日本総合選手権では、男子6人制で中央大学が日本鋼管を破り優勝、女子6人制では日紡貝塚が倉紡倉敷を圧倒しました。男子9人制では住友金属小倉、女子9人制では東邦レースがそれぞれ頂点に立ちました。

また、第12回全日本都市対抗では、男子は東レ九鱗会が、女子は日紡貝塚が優勝を飾りました。この大会では、後の日本バレーボール界を支える多くの選手たちが活躍しました。

この年には、後に日本代表として活躍する吉川正博、川合俊一、井上謙、熊田康則、眞鍋政義といった選手たちが誕生しています。また、イタリアのバレーボール指導者として知られるマルコ・ボニッタもこの年に誕生しています。

1963年は、バレーボール界にとって、組織の強化、国際大会での競争激化、国内大会の盛り上がり、そして未来を担う選手の誕生など、多くの出来事が重なった重要な年でした。

1963年の主な出来事

欧州バレーボール連盟設立
第6回バレーボール欧州選手権開催（男子：ルーマニア優勝、女子：ソビエト連邦優勝）
全日本総合選手権開催
第12回全日本都市対抗開催

国際大会結果

欧州選手権

男子
金メダル：ルーマニア
銀メダル：ハンガリー
銅メダル：ソビエト連邦
女子
金メダル：ソビエト連邦
銀メダル：ポーランド
銅メダル：ルーマニア

国内大会結果

全日本総合選手権

男子6人制
優勝：中央大学
女子6人制
優勝：日紡貝塚
男子9人制
優勝：住友金属小倉
女子9人制
優勝：東邦レース

第12回全日本都市対抗

男子
1位：東レ九鱗会
2位：日本鋼管
3位：富士フイルム、松下電器
女子
1位：日紡貝塚
2位：倉紡倉敷
3位：鐘紡四日市、ヤシカ

主な誕生人物

1月21日 - 吉川正博
2月3日 - 川合俊一
2月15日 - 井上謙
3月18日 - 熊田康則
8月21日 - 眞鍋政義
9月5日 - マルコ・ボニッタ

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