1966年の近鉄バファローズ

1966年の近鉄バファローズの動向

1966年は、近鉄バファローズにとって重要な一年でした。このシーズンは、岩本義行監督の2年目であり、チームは大きな変革を試みました。特に、ユニフォームデザインが変更され、ロサンゼルス・ドジャースにインスパイアされた新しいスタイルが採用されました。ホーム用ユニフォームでは「Buffaloes」の字体が刷新され、ビジター用の「KINTETSU」ロゴもゴシック体に変更されました。また、5年ぶりに岡本太郎による猛牛のマークが復活するなど、チームのイメージチェンジが行われましたが、その評価は二分されました。特にビジター用ユニフォームは「高校野球のようだ」と批判されることもありました。

ドラフトと若手選手の台頭

前年から導入されたドラフト制度により、チームは注目の選手を獲得しました。その中でも鈴木啓示が特に注目されました。彼は2位指名で入団し、5月末には早くも初勝利を挙げると、1年目からダブルディジットの10勝を達成しました。若手選手の活躍はファンを勇気づけましたが、チーム全体の成績には繋がりませんでした。

シーズン成績と課題

シーズンは4月を最下位で終え、同じく苦戦を強いられていた阪急との最下位争いが続きました。8月以降は更に厳しい状況に陥り、最終的には3年連続の最下位に終わりました。優勝した南海とは31ゲーム差、4位の東京とは13ゲーム差をつけられ、打撃陣は4番の土井正博を除いて不振が続き、チーム打率はリーグ5位、安打数や得点はリーグ最下位という結果でした。

監督交代と新たなスタート

ユニフォームの変更や新人の活躍などといった明るい要素があったにもかかわらず、チームの成績は改善し，岩本監督は2年目のシーズンを持って辞任することとなりました。後任には、チーム生え抜きの小玉明利が選手兼任の形で就任しました。これにより、チームは新しい体制でさらなる成長を目指すこととなります。

振り返る1966年

近鉄バファローズの1966年は、挑戦と変化の年であったと言えるでしょう。装いを新たにし、新しい選手の台頭が期待されましたが、結果としては厳しいシーズンとなってしまいました。監督交代を経て、チームがどのように再び浮上していくのか、今後の動向に注目です。

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