1967年のバレーボール

1967年のバレーボール界の動向

1967年は、バレーボール界にとって重要な出来事が数多くあった年です。国際大会では、世界選手権、欧州選手権、南米選手権、アフリカ選手権が開催され、それぞれで熱戦が繰り広げられました。また、日本国内では、全日本バレーボール選抜男女リーグが開幕し、新たな歴史の幕開けとなりました。

国際大会

世界選手権（女子）

1月26日から28日にかけて、東京で第5回バレーボール世界選手権女子大会が開催されました。しかし、ソビエト連邦をはじめとする共産主義諸国7カ国がボイコットしたため、参加国はわずか4カ国となりました。そのような状況下でも、日本は圧倒的な強さを見せ、見事2連覇を達成しました。銀メダルはアメリカ合衆国、銅メダルは韓国が獲得しました。

欧州選手権

トルコのイスタンブールでは、第7回バレーボール欧州選手権が開催されました。男女ともにソビエト連邦が優勝し、男子は4大会ぶり3回目、女子は3連覇を達成しました。男子はチェコスロバキアが銀メダル、ポーランドが銅メダルを獲得し、女子はポーランドが銀メダル、チェコスロバキアが銅メダルを獲得しました。

南米選手権

ブラジルのサントスでは、第7回バレーボール南米選手権が開催されました。男子はブラジルが2大会ぶり6回目の優勝、女子はペルーが2連覇を達成しました。男子はベネズエラが銀メダル、チリが銅メダルを獲得し、女子はブラジルが銀メダル、パラグアイが銅メダルを獲得しました。

アフリカ選手権

チュニジアのチュニスでは、第1回バレーボールアフリカ選手権男子大会が開催されました。チュニジアが初代王者となり、アルジェリアが銀メダル、ギニアが銅メダルを獲得しました。

国内大会

全日本総合選手権

全日本総合選手権では、男子6人制で中央大学が専売広島を破り優勝、女子6人制では日立武蔵がヤシカを破り優勝しました。男子9人制では東洋工業が神戸製鋼所を破り優勝、女子9人制では明治生命が八幡製鉄堺を破り優勝しました。

全日本都市対抗

第16回全日本都市対抗では、男子は八幡製鉄が優勝、松下電器が2位、専売広島が3位となりました。女子はニチボー貝塚が優勝、ヤシカが2位、全鐘紡が3位となりました。

日本リーグ

第1回日本リーグでは、男子は八幡製鉄が9勝1敗で優勝、松下電器が8勝2敗で2位、日本鋼管が5勝5敗で3位となりました。MVPには池田尚弘選手が選ばれました。女子は日立武蔵が8勝2敗で優勝、ヤシカとニチボー貝塚がともに8勝2敗で2位、3位となりました。MVPには小野沢愛子選手が選ばれました。

その他の出来事

この年、イタリアのスカボリーニ・ペーザロとイランのペイカン・テヘランVCが創設されました。

バレーボール界の未来を担う選手たちの誕生

1967年には、後にバレーボール界を牽引する多くの選手たちが誕生しました。泉水智選手、オレーク・シャトーノフ選手、高尾和行選手、ハニホー・ヘニハー選手、大林素子選手、ジェリコ・タナスコビッチ選手、大竹秀之選手、南部正司選手、菅野幸一郎選手、ミレヤ・ルイス選手、蔭山弘道選手、スロボダン・コバチ選手、中垣内祐一選手、高橋有紀子選手、ヘンク＝ジャン・ヘルド選手などが、この年に生まれました。

1967年は、バレーボール界にとって、新たな歴史が始まった年であり、未来への希望が芽生えた年でもありました。

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