1967年の阪急ブレーブス

1967年の阪急ブレーブスの動向

1967年は、阪急ブレーブスにとって特別な年であり、監督西本幸雄の指導のもとで球団創設以来初めてのリーグ優勝を達成したシーズンです。これはチームのこれまでの苦しい歴史を乗り越えた結果でもあり、多くのドラマがあったシーズンでした。

シーズンの背景

阪急ブレーブスは、1964年のシーズンで2位に躍進したものの、その後は成績が徐々に下降し、1966年には5位となってしまいました。このままではいけないと感じた西本監督は、1966年シーズン終了後、選手たちに信任投票を行わせました。この投票では、多くの選手たちが覚悟不足を示し、西本監督はその結果を受けて辞任の意向を表明します。しかし、球団のオーナー小林米三は西本を続投させることを決断しました。

秋季キャンプでは、「西本道場」と呼ばれる練習が行われ、若手選手と直接指導する場面も見られました。これはチームの士気を高める重要な要素となりました。

投手陣と打撃陣の活躍

シーズンが始まると、投手陣はベテランの米田哲也や梶本隆夫が堅実に勝ちを重ねていく中で、若手選手も好成績を残しました。特に、足立光宏や石井茂雄が西本監督の期待に応えました。

また、打撃陣では2年目の長池徳士がホームランを量産し、他の選手たちもそれに続きました。ダリル・スペンサー、ゴードン・ウィンディ、住友平などがそれぞれの役割を果たし、チームは4月を首位で終えることができました。

シーズンの結果

開幕から首位を保ち続けた阪急ブレーブスは、10月1日に準本拠地の西京極球場で球団創設以来の初優勝を飾りました。この優勝は、選手たちにとっても大きな達成感をもたらした一方、日本シリーズでは川上哲治監督率いる巨人との対戦に臨みました。初優勝の興奮が冷めやらぬまま迎えたシリーズでは、2勝4敗で敗北を喫しました。

1970年代への期待

1967年のシーズンを通して、阪急ブレーブスはチームとしての団結を強め、これからの成功へ向けた基盤を築くことができました。選手たちの成長とチームの向上は、今後のシーズンへの期待を高める要素となりました。

できごと

* 7月30日 - 東京戦のダブルヘッダー第1試合で、史上初の「無補殺三重殺」が達成された。大塚弥寿男によるヒットが、二塁手住友平のダイレクトキャッチから始まったこのプレイは注目の的となりました。

表彰と選手たち

この年、多くの選手が活躍し、幾つかの表彰も受けました。ドラフトでも新たな才能を迎え入れ、チームはさらなる強化を図っていくことでしょう。

まとめ

1967年の阪急ブレーブスは、監督・西本幸雄と選手たちの絆が結実したシーズンでした。初優勝の喜びと悔しさを経験し、次の挑戦へとつながることが期待されます。

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