1973年の野球

1973年の野球

1973年の日本野球界は、数多くの出来事と新たな制度が導入されました。特に、日本プロ野球のペナントレースでは、パシフィック・リーグが新しい前後期2シーズン制を採用し、プレーオフ制度もスタートしました。この年はまた、多くの選手が重要な記録を打ち立て、観客を楽しませました。

日本プロ野球のペナントレース

1960年代までのペナントレース制度が改訂され、パ・リーグでは130試合での前後期制が導入されました。前期と後期にそれぞれ勝利したチームがプレーオフに進出し、優勝は5戦3勝制で決定されます。もし同一チームが両シーズンを完全制覇した場合は、プレーオフなしで年間優勝となります。この制度は、各チームにとって戦略や選手起用に新たな視点をもたらしました。セ・リーグでもこのシステムを参考にして、リーグ戦が盛り上がることになりました。

競技結果

日本シリーズ

日本シリーズでは、巨人が南海を倒し、4勝1敗で9年連続日本一を達成しました。このシリーズは、両チームの実力が拮抗しており、観客を引きつけました。

個人タイトル

1973年は各選手による個人記録が多数残りました。王貞治選手は通算30本塁打を記録し、長嶋茂雄選手は2000試合出場を達成するなど、名選手たちがその名を刻みました。

高校野球

高校野球では、第45回選抜高等学校野球大会において、神奈川県の横浜高校が優勝しました。全国高等学校野球選手権大会では広島商業が勝利し、悲願の全国制覇を成し遂げました。

大学野球

大学野球の分野でも熱戦が繰り広げられました。全日本大学野球選手権大会では中央大学が優勝し、明治神宮野球大会でも駒澤大学が制覇しました。東京六大学野球連盟の春季では早稲田大学、秋季では明治大学が王者の座に輝きました。

社会人野球

社会人野球では、日本鋼管とエアロマスターがそれぞれ都市対抗野球大会と日本産業対抗野球大会で優勝しました。

メジャーリーグ

アメリカのメジャーリーグでも注目の戦いが繰り広げられ、オークランド・アスレチックスがニューヨーク・メッツを下してワールドシリーズを制しました。この年は、サンディー・コーファックスが記録した奪三振数が大きな話題となりました。

重要な出来事

1973年はトレードや選手の移籍も活発でした。特に、1月11日に行われた近藤和彦と宮原秀明のトレードは、多くの注目を集めました。また、日拓ホームが東映フライヤーズを買収したことも大きなニュースでした。

全体として、1973年は日本プロ野球において重要な節目を迎えた年であり、新たなルールと共に多くの名場面が生まれました。多くの選手が記録を打ち立て、ファンを熱狂させた一年でした。

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