1974-75 ABAシーズン

1974-75 ABAシーズン

1974-75 ABAシーズンは、アメリカン・バスケットボール・アソシエーション (ABA) の8回目のシーズンとして開催されました。このシーズンでは、様々な出来事があり、ABAの歴史においても重要な年となりました。

シーズン概要

チャンピオンシップ: 1975年のABAチャンピオンシップでは、イースタン・ディビジョンをケンタッキー・カーネルズ、ウェスタン・ディビジョンをデンバー・ナゲッツが制しました。
リーグMVP: ジュリアス・アービング（ニューヨーク・ネッツ）とジョージ・マクギニス（インディアナ・ペイサーズ）の2名が、リーグMVPを共同で受賞しました。

プレシーズン

シーズンの開始前には、いくつかのチームに変動がありました。

メンフィス・タムズがメンフィス・サウンズに名称変更。
カロライナ・クーガーズが買収され、スピリッツ・オブ・セントルイスとして移転。
デンバー・ロケッツがデンバー・ナゲッツに改称。

また、このシーズンはABAとNBAの間でプレシーズン・エキシビションゲームが行われたことが特筆されます。全23試合が行われ、ABAのチームが16勝、NBAのチームが7勝を記録し、ABAのチームが優勢でした。特に、インディアナ・ペイサーズ対ミルウォーキー・バックスの試合は17,287人の観客を集め、ペイサーズが118対115で勝利しました。

レギュラーシーズン

レギュラーシーズン中には、記録に残る出来事がいくつかありました。

1975年2月14日、ニューヨーク・ネッツのジュリアス・アービングが、サンディエゴ・コンキスタドアーズとの試合で、チーム記録となる63得点を記録しました。
1975年1月28日、第8回ABAオールスターゲームがテキサス州サンアントニオで開催され、イーストが151-124で勝利。スピリッツ・オブ・セントルイスのフレディ・ルイスがオールスターゲームMVPに選ばれました。
デンバー・ナゲッツは65勝19敗でウェスタン・ディビジョンを制し、ABAの最高成績を収めました。
イースタン・ディビジョンでは、ケンタッキー・カーネルズがレギュラーシーズン最後の25試合で22勝を挙げ、ニューヨーク・ネッツと同率1位となりました。

プレーオフ

1975年のABAプレーオフでは、激戦が繰り広げられました。

イースタン・ディビジョンでは、ケンタッキー・カーネルズがニューヨーク・ネッツを破り、東部地区準決勝でメンフィス・サウンズを破り、東部地区決勝でスピリッツ・オブ・セントルイスを破ってファイナルに進出しました。
ウェスタン・ディビジョンでは、デンバー・ナゲッツが準決勝でユタ・スターズを破りましたが、ウェスタン・ディビジョン決勝でインディアナ・ペイサーズに敗れました。
1975年のABAファイナルでは、ケンタッキー・カーネルズがインディアナ・ペイサーズを4勝1敗で破り、リーグ優勝を果たしました。

表彰

シーズンを通して活躍した選手たちには、様々な賞が贈られました。

シーズンMVP: ジュリアス・アービング（ニューヨーク・ネッツ）とジョージ・マクギニス（インディアナ・ペイサーズ）
得点王: ジョージ・マクギニス（インディアナ・ペイサーズ）
リバウンド王: スウェン・ネイター（サンアントニオ・スパーズ）
フリースロー成功率1位: マック・カルヴィン（デンバー・ナゲッツ）
* プレーオフMVP: アーティス・ギルモア（ケンタッキー・カーネルズ）

その他、オールABAファーストチーム、オールABAセカンドチーム、オールディフェンシブチーム、オールルーキーチームが選出されました。

1974-75年のABAシーズンは、ABAの歴史の中で記憶に残るシーズンとなりました。

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