スウェン・ネイター

スウェン・エリック・ネイターのバスケットボールキャリア

スウェン・エリック・ネイター（Swen Erick Nater）は、1950年1月14日にオランダの北ホラント州で生まれた元バスケットボール選手です。身長211cm、体重108kgという恵まれた体格を誇り、ポジションはセンターとして知られています。彼は1970年代のアメリカのバスケットボール界で特に活躍し、大学時代にカリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）で輝かしい戦績を収めると、その後ABA（アメリカバスケットボール協会）およびNBA（ナショナル・バスケットボール・アソシエーション）でも名選手としてその名を馳せました。

大学時代

ネイターは、名将ジョン・ウッデンの指導の下、UCLAに在籍していました。彼は1960年代後半から1970年代前半にかけて、UCLAが達成した伝説的なNCAAトーナメント6連覇の一員でもあります。1971年と1972年にはこのトーナメントを制覇しており、大学バスケットボール界での活躍が彼のプロキャリアへとつながっていきます。

プロキャリアのスタート

1973年、ネイターはABAのバージニア・スクワイアーズに入団します。しかし、シーズン中にサンアントニオ・スパーズにトレードされることになります。この移籍によって、ネイターは一気にその実力を発揮し、ルーキーシーズンでは平均14.1得点、12.6リバウンドという成績を残しました。また、フィールドゴール成功率は55.2%を記録し、見事ABAの新人王に輝くことになります。さらに、オールABA2ndチームやオールスターにも選ばれ、充実したデビューを飾りました。

1974-75シーズンにはさらなる成績向上を遂げ、平均15.1得点、16.4リバウンドでリバウンド王に輝くなど、彼の評価はますます高まりました。しかし、1975-76シーズンにニューヨーク・ネッツに移籍した後は成績が下降し、再び古巣のスクワイアーズにトレードされることになります。

NBAでの活躍

ABAは1976年に消滅し、ネイターはアメリカ合衆国のNBAドラフトでミルウォーキー・バックスに指名され、NBAキャリアをスタートさせました。初年度の1976-77シーズンには平均13.0得点、12.0リバウンドの成績を収め、Bucksでのプレーを経て、バッファロー・ブレーブス（後のサンディエゴ・クリッパーズ）に移籍します。このチームで、ネイターは6シーズンにわたりプレーし、故障に悩まされた最後の2シーズンを除く4シーズンでは平均ダブル・ダブルを達成するなど、クリッパーズのインサイドで重要な役割を果たしました。

特に1979-80シーズンには平均15.0リバウンドを記録し、再びリバウンド王に輝きました。1983-84シーズンにはロサンゼルス・レイカーズに移籍し、カリーム・アブドゥル＝ジャバーのバックアップとしてNBAファイナルにも進出しましたが、ボストン・セルティックスに敗れ、優勝は果たせませんでした。このシーズンを終えた後、ネイターは現役を引退しました。

通算成績

ネイターは29年間にわたる選手生活で、数々の栄光を手にしました。そのスリリングなキャリアと素晴らしい成績は、今も多くのファンに記憶されています。彼のバスケットボール人生は、数多くの新しい選手たちにインスピレーションを与え続けています。

もう一度検索