1981年の西武ライオンズ

1981年の西武ライオンズのシーズン回顧

1981年は西武ライオンズにとって特別な年であり、根本陸夫監督の指揮のもと、4年目のシーズンが展開されました。この年、西武ライオンズは前年の成績を受け継ぎつつ、さらなる戦力の強化を図りました。チームには、石毛宏典、杉本正、秋山幸二といった黄金期を築く重要な選手が新たに加わり、攻守共に充実した布陣を整えました。

打撃陣では、前年の活躍が光ったスティーブ・オンティベロスや田淵幸一に加え、現役メジャーリーガーのテリー・ウィットフィールドが加入しました。このような強力な攻撃陣により、ファンの期待は高まりました。また、投手陣も充実したメンバーが揃い、東尾修や森繁和、そして松沼博久・松沼雅之兄弟らが戦力となりました。

シーズンの前期には、日本ハムの不振を背景に、ロッテや阪急と優勝争いを繰り広げ、最終的には2位で終了。しかし、後期に入ると状況は厳しくなり、9月以降には8連敗を喫し急降下。結果として、最終成績は61勝61敗8分けとなり、勝率5割は1967年以来14年ぶりのことでした。投手陣は防御率3.62でリーグ1位を保持し、打撃部門でも143本塁打を記録するなど好成績を残したものの、飛ぶボール使用禁止の影響で前年より本塁打が減少。さらに、盗塁数は72個で最下位という結果に終わりました。

シーズン後、根本監督は長年の功績を讃えられて勇退し、広岡達朗が新たに指揮を執ることに。また、元4番バッターの土井正博が監督の勇退と共に引退し、世代交代が進むこととなりました。古沢選手も翌年に広島に移籍することが決まり、チームは新陳代謝の段階に入りました。

このように、1981年の西武ライオンズは、期待をかけられたシーズンであったものの、結果的には勝率5割に留まり、次なるシーズンへの課題を残しました。根本監督時代の総括と広岡新監督の挑戦が待たれる中、チームは新たな歴史の1ページを刻んでいくことでしょう。

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