1984年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

1984年プロ野球オールスターゲーム：記憶に残る名場面と50周年記念OB戦

1984年7月、日本プロ野球のオールスターゲームが開催されました。この年はプロ野球発足50周年の記念すべき年であり、様々なイベントが催されました。

試合概要

全パリーグは、前年日本一に輝いた西武ライオンズの広岡達朗監督が指揮を執り、対する全セリーグは、読売ジャイアンツの王貞治監督が率いました。本来であれば、前年セ・リーグを制した巨人の藤田元司監督が指揮を執るはずでしたが、シーズン終了後に勇退したため、王監督がその任を引き継ぎました。

試合は、前年同様に全パの打線が爆発。第1戦では5回までに12点を奪う猛攻を見せました。第2戦でも、ブーマー・ウェルズ（阪急）の活躍で全パが早々に勝ち越しを決め、全セは前年からの連敗を5に伸ばしてしまいます。

2年連続の全敗を避けたい全セは、第3戦の開催地である中日ドラゴンズの選手を多く起用し、先発オーダーを組みました。そして、2番手として登板した江川卓（巨人）が試合の流れを一気に引き寄せます。江川は、1971年のオールスターで江夏豊が記録した9連続奪三振に匹敵する勢いで、毎回連続奪三振を記録。9人目の打者である大石大二郎に対し、3球目のカーブを打たせて二塁ゴロに打ち取り、江夏の記録には及ばなかったものの、見事MVPに輝きました。

この年は、3試合全てがセ・リーグの本拠地球場で行われました。同様のケースは、1981年以来3年ぶりです。また、2019年には、第1戦を東京ドーム、第2戦を甲子園で開催し、この年と同じ順番で開催されています。

選出選手

(割愛)

試合結果

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記念試合・OBオールスターゲーム

プロ野球発足50周年を記念して、第1戦に先立ち「OBオールスターゲーム」が開催されました。往年の名選手たちがグラウンドに集い、ホームラン競争などでファンを沸かせた後、5回打ち切りの試合に臨みました。王貞治（全セ・元巨人）や稲尾和久（全パ・元西鉄）らが本塁打を放ち、観客を大いに喜ばせました。また、特別ゲストとして、ハンク・アーロンも登場し、会場を盛り上げました。

MVPには、藤原満（元南海）が選ばれました。

テレビ・ラジオ中継

(割愛)

1984年のオールスターゲームは、江川卓の力投やOBオールスターゲームの開催など、多くの話題に彩られた記念すべき大会となりました。プロ野球ファンにとって、記憶に残る名場面が数多く生まれた年と言えるでしょう。

脚注

(割愛)

関連項目

(割愛)

外部リンク

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