1987年の広島東洋カープ

1987年の広島東洋カープ

1987年の広島東洋カープは、阿南準郎監督の2年目のシーズンでした。

シーズン概要

前年に引退した山本浩二選手の穴を埋めることがチームの課題でした。開幕前には、高橋慶彦選手が球団の激励会への出席を拒否し、2週間の出場停止処分を受けるなど、チームを取り巻く状況は決して穏やかではありませんでした。古葉竹識監督率いる大洋ホエールズとの開幕戦では、エースの北別府学投手が打ち込まれ、黒星スタートとなりました。

しかし、投手陣は充実していました。北別府投手を筆頭に、大野豊投手、川口和久投手が先発ローテーションを守り、金石昭人投手、長冨浩志投手らが4,5番手として先発を支えました。抑えには津田恒実投手が控えるなど、層の厚さを見せました。チームは、因縁の大洋に11連勝するなど、首位争いに加わりました。7月までは首位の読売ジャイアンツ(巨人)に3.5ゲーム差と肉薄していました。

後半戦に入ると、勢いは失速します。大洋に9連敗を喫したことが響き、巨人に引き離されました。最終的には中日ドラゴンズに抜かれ、3位でシーズンを終えました。

打撃陣では、山本浩二選手の後を継ぐ4番候補として入団したリチャード・ランス選手が、低打率ながらも本塁打を量産し、ランディ・バース選手から本塁打王の座を奪いました。3年目の正田耕三選手は、巨人の篠塚利夫選手と首位打者を分け合う活躍を見せました。主砲の小早川毅彦選手、高橋慶彦選手と山崎隆造選手の1,2番コンビも例年通りの成績を収めました。

ベテランの衣笠祥雄選手は、打率こそ伸び悩みましたが、1970年10月19日の巨人戦から続いてきた連続試合出場を2131試合に伸ばし、世界記録を更新しました（最終的には2215試合）。大洋の古葉監督や阿南監督から花束が贈呈され、中曽根康弘首相から国民栄誉賞を授与されるなど、有終の美を飾ってシーズン終了後に引退しました。

チーム成績

レギュラーシーズン: 3位

オールスターゲーム1987

詳細は省略します。

特筆すべき出来事

6月13日: 衣笠祥雄選手が2131試合連続出場の世界新記録を達成。
6月15日: 衣笠祥雄選手への国民栄誉賞授与が決定。
9月21日: 衣笠祥雄選手が現役引退を発表。
10月22日: 衣笠祥雄選手が公式戦最終戦に出場。連続試合出場記録は2215試合。

主要選手・スタッフ

詳細は省略します。

表彰選手

本塁打王: リチャード・ランス
首位打者: 正田耕三（篠塚利夫と同時受賞）
国民栄誉賞: 衣笠祥雄

ドラフト

詳細は省略します。

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