1989 CONCACAF選手権

1989 CONCACAF選手権：北中米カリブ海王者を決める戦い

1989 CONCACAF選手権は、北中米カリブ海サッカー連盟 (CONCACAF) に所属する国々が参加して行われた、第10回目のCONCACAF選手権です。この大会は、その後のCONCACAFゴールドカップへと再編される前の最後のCONCACAF選手権として開催されました。

大会の特徴

この大会では開催国を定めず、ホーム・アンド・アウェー方式が採用されました。決勝ラウンドでは、コスタリカが2位のアメリカ合衆国をわずか得失点差1点という僅差で抑え、見事優勝を果たしました。

さらに、この大会は1990 [[FIFAワールドカップ]]の北中米カリブ海地区予選も兼ねており、上位2チームがワールドカップへの出場権を獲得できるという重要な意味を持っていました。その結果、コスタリカが念願のワールドカップ初出場を決め、アメリカ合衆国も40年ぶりとなるワールドカップ出場を果たしました。

予選

1次予選

当初は16チームが参加を表明していましたが、ベリーズがFIFAに対する債務超過を理由に参加を認められず、15チームで予選が争われることとなりました。ランキング上位5か国（カナダ、ホンジュラス、エルサルバドル、アメリカ合衆国、メキシコ）は、1次予選を免除されました。

2次予選

2次予選では、メキシコがCONCACAFユーストーナメント1988年大会において、年齢制限を超過した選手を4人出場させていたことが発覚し、処分を受けました。その結果、1989 FIFAワールドユース選手権だけでなく、1990 [[FIFAワールドカップ]]、1988年ソウルオリンピックへの出場資格も剥奪されるという厳しい処分が下されました。これによりメキシコは失格となり、メキシコと対戦する予定だったコスタリカが自動的に本大会への出場権を獲得しました。

本大会

本大会の詳細は以下の通りです。

参加国：コスタリカ、アメリカ合衆国、トリニダード・トバゴ、グアテマラ、エルサルバドル
試合方式：総当たりリーグ戦


エルサルバドル対グアテマラの2試合は、両チームとも上位進出の可能性がなくなったため、実施されませんでした。

1989 CONCACAF選手権は、コスタリカの初ワールドカップ出場、アメリカ合衆国の40年ぶりの出場という、記憶に残る大会となりました。

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