1990年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

1990年度新人選手選択会議の詳細

1990年度新人選手選択会議（通称：ドラフト会議）は、1990年11月24日午後1時より新高輪プリンスホテルにて開催されました。この年のドラフトは第26回目を迎え、70名の選手に対する交渉権が決定しました。

ドラフトのシステムでは、抽選に外れた球団が指名順位に応じて選手を選ぶ方式が採用されました。奇数の順位に関してはウエーバー方式、偶数の順位においては折り返しウエーバー方式が用いられ、各球団は自分の希望する選手を指名する権利を奪い合いました。ウエーバー順位は次の通りに決定されました：
阪神、ダイエー、ヤクルト、ロッテ、中日、日本ハム、大洋、近鉄、広島、オリックス、巨人、西武の順です。

この年も前年の超新星、野茂英雄の注目を継ぐべく、多くの目が小池秀郎選手に注がれました。小池選手には、8球団から指名が寄せられ、多くの関心を集めることとなりました。しかし、ドラフトの結果、ロッテが交渉権を引き当てたものの、選手は入団を拒否し、松下電器へ進む道を選んだことから大きな騒動が発生しました。この出来事は「小池騒動」として広く知られています。

さらに、大洋から5位指名を受けた米正秀選手も入団を拒否し、神戸製鋼へと進んだことが報じられました。中日ドラゴンズが1位指名として選んだ小島弘務選手は前年に西武からドラフト外で入団し、すでにキャンプに参加していたものの、協約違反が発覚し契約が無効となるという波乱の展開がありました。

指名選手一覧

このドラフトで指名された選手の一覧は以下の通りです。特に強調された選手は交渉権が確定しており、色付きの選手は他球団からも指名が重複した選手です。また、背景色が暗い選手は入団を拒否した選手を示しています。

• - 西武ライオンズ
• - オリックス・ブルーウェーブ
• - 近鉄バファローズ
• - 日本ハムファイターズ
• - ロッテオリオンズ
• - 福岡ダイエーホークス
• - 読売ジャイアンツ
• - 広島東洋カープ
• - 横浜大洋ホエールズ
• - 中日ドラゴンズ
• - ヤクルトスワローズ
• - 阪神タイガース

このように、1990年度のドラフト会議は多くの選手にとって運命の一日となり、特に小池選手の入団拒否問題はプロ野球界に多大な影響を及ぼしました。選手たちの未来とそれにかかわるチームの戦略が大きく交差したこの会議は、後の野球界の流れを変える重要なイベントであったと言えるでしょう。

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