米正秀

米 正秀（よね まさひで）

米正秀は1972年6月11日に山口県山口市で生まれた元プロ野球選手（投手）です。彼は広島県で生まれ、その後家族と共に山口県に移り住みました。少年時代は地元の少年野球チームでスキルを磨き、特に小学5年生時には野球に情熱を注いでいました。その後、西京高等学校では野球部の一期生として活躍し、3年生の春には県大会で優勝を果たしました。

1990年のプロ野球ドラフトでは横浜大洋ホエールズ（現：横浜ベイスターズ）から5位指名を受けましたが、「まだ自信がない」という理由で入団を辞退しました。そのため、野球部の最初の卒業生となり、周囲の推薦を受けて社会人野球チームの神戸製鋼に入社することになります。社会人野球時代には、捕手の三輪隆とバッテリーを組みながら、都市対抗野球では補強選手として3年連続で登板しました。

1993年、プロ野球のドラフト会議が近づく中で、8球団からの獲得希望を受けましたが、運営側の慰留によりプロ入りを再度拒否。翌1994年のドラフトでは、かつて自らを指名した横浜ベイスターズを選び、2位指名を受けて入団しました。入団当初は巨漢の即戦力投手として期待されていました。

プロデビューは1995年で、7月12日には中日ドラゴンズ相手に初の完投を果たし、その試合で無失点勝利を記録しました。この年、彼はチームの重要な戦力として成長していました。しかし、1996年は主に中継ぎとしての役割を果たし、成績は1勝1敗に終わりました。

1998年、横浜ベイスターズは38年ぶりのセ・リーグ優勝と日本一を達成しましたが、米はプロ野球の脱税事件に関与して出場停止処分を受け、シーズンの大部分を棒に振りました。2001年にはリリーフとして復活し、自己最多の25試合に登板していますが、2002年シーズンは他の中継ぎ投手陣が充実していたため、思うような成績を残せず、結局現役を引退しました。

引退後は、横浜ベイスターズで打撃投手として2003年から2009年まで活動。その間、2009年の第2回WBC日本代表にも打撃投手として参加しました。引退後は横浜市の企業に就職し、安定した生活を送っています。さらに、2016年には学生野球資格回復研修を受け、翌年には日本学生野球協会から資格を回復。これにより、学生選手への指導も行うことができるようになりました。

米正秀のプロ野球での業績には、初回先頭打者から3者連続被本塁打を含み、1995年10月1日の中日戦で記録しています。背番号は、在籍時に20（1995-1999）、40（2000-2002）、102（2003-2009）でした。彼は山口県出身の選手の中でも特に顕著な存在であり、その経歴から現在も後進の指導に貢献しています。

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