小島弘務

小島弘務：波乱万丈の野球人生

小島弘務（こじま ひろむ、1967年10月30日 - ）は、京都府乙訓郡大山崎町出身の元プロ野球選手（投手）。2024年1月からは浜松修学舎高等学校の監督を務めています。

高校・大学時代

平安高校時代は、江坂政明と共に投手の二本柱として活躍。1984年秋季府大会では準決勝に進出するも、大谷高に惜敗。翌1985年夏の府大会では決勝に進出したものの、花園高に敗れました。高校の2学年後輩には、後に阪神タイガースで活躍する桧山進次郎がいました。

高校卒業後は駒澤大学に進学しますが、先輩からの厳しい指導に馴染めず中退を決意。当時の太田誠監督から慰留されるも、1年時の夏に大学を去りました。

社会人野球・プロ入り、そして幻の西武入団

大学中退後は、アルバイトをしながら野球ができる場所を探し、同級生の親の縁で社会人野球の住友金属（和歌山県）に入社。1989年の都市対抗野球では松下電器の補強選手として出場しましたが、登板機会はありませんでした。

1989年オフ、西武ライオンズからドラフト外で獲得されます。しかし、大学中退後のプロ入りに関する野球協約の解釈を巡り、契約は無効に。幻の西武入団となってしまいました。この時、西武の管理部長だった根本陸夫が小島の指導に当たっていたというエピソードも残っています。

中日ドラゴンズへ

1990年のドラフト会議で、小池秀郎の外れ1位として中日ドラゴンズから指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせます。社会人時代の同僚であった森田幸一も5位指名を受け、再びチームメイトとなりました。

1991年には1軍デビューを果たし、先発・中継ぎとして登板。1993年には初完封も記録しました。

ロッテ、台湾でのプレー

1998年、トレードで千葉ロッテマリーンズへ移籍。しかし、1999年オフに戦力外通告を受け、複数の球団の入団テストを受けるも、合格には至りませんでした。

2000年には台湾大聯盟・嘉南勇士に入団。7試合に登板するも、勝利を挙げることはできず、同年限りで現役を引退しました。

引退後

引退後は、名古屋市東区で焼肉店を経営したり、児童福祉事業所で働く傍ら、少年野球チームの総監督を務めるなど、野球との関わりを持ち続けました。

2015年1月からは阪神大学野球連盟2部の追手門学院大学の監督に就任。同年、56期ぶりの1部昇格を果たしました。

2022年4月からは浜松開誠館高等学校硬式野球部のコーチに就任。中日時代のチームメイトである佐野心が監督を務めるチームで指導にあたりました。

2024年1月より浜松修学舎高等学校の監督に就任し、現在に至ります。

プレースタイル

オーバースローから繰り出すキレの良いボールが持ち味でした。

詳細情報

年度別投手成績

（省略）

記録

初登板：1991年4月16日、対ヤクルトスワローズ1回戦（神宮球場）
初奪三振：同上
初先発登板：1991年4月19日、対阪神タイガース1回戦（阪神甲子園球場）
初勝利・初先発勝利：1991年5月2日、対ヤクルトスワローズ5回戦（ナゴヤ球場）
初完投：1991年8月4日、対阪神タイガース26回戦（ナゴヤ球場）
初完封：1993年10月14日、対広島東洋カープ24回戦（ナゴヤ球場）
初セーブ：1994年4月30日、対広島東洋カープ5回戦（ナゴヤ球場）

背番号

14 （1990年＝入団無効）
21 （1991年 - 1995年、2000年）
57 （1996年 - 1997年）
* 31 （1998年 - 1999年）

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