1995年の全日本ツーリングカー選手権

1995年全日本ツーリングカー選手権（JTCC）概要

1995年の全日本ツーリングカー選手権（JTCC）は、富士スピードウェイをメイン会場として全8大会、合計16レースが行われました。このシーズンは1995年3月11・12日に開幕し、11月4・5日の最終戦で閉幕しました。JTCCは国産車を対象とするレースであり、多くの自動車メーカーが参加し、競技の熱気が高まりました。

変更点と新規則

前年までのルールからいくつかの改変が加わりました。新たなレギュレーションとして、空力パーツの公認が行われ、フロントスポイラーやリアウィングの装着が可能となりました。また、各レースにおいて、前回のレースでの1位と2位の車両は競争の公平性を図るため、次のレースでハンディキャップウェイトを追加するルールも実施されました。具体的には、1位の車両には20kg、2位の車両には10kgの重量が加わることになりました。

各メーカーのマシン状況

トヨタ

トヨタは、前年まで使用していたコロナから新型のコロナEXiVへとマシンを切り替えました。開幕戦にはトムスが2台、セルモが1台を投入しました。その後、SUGO大会からはさらにセルモのもう1台や、前年のモデルを使用していた他チームにも新型EXiVが導入されていきました。特に、ストレートスピードの速さを活かしたEXiVは、高い競技力を見せ、開幕戦から6連勝を達成し、シリーズのチャンピオン争いを展開しました。

日産

日産は前年に引き続き、プリメーラを主力として使用し、シーズン中盤からはサニーも2台投入しました。プリメーラはハセミモータースポーツとホシノインパルからエントリーし、それぞれのレースで表彰台を獲得。特に、最終戦では両車揃っての表彰台を実現させ、競技全体で盛り上がりを見せました。

ホンダ

ホンダはシビックフェリオを継続して使用しましたが、エンジンをB18C型からH22A型へと変更しました。しかし、パフォーマンスの向上が得られず、前年同様に勝利を得ることはできませんでした。

エントリーリストとタイヤメーカー

各メーカーは多様なタイヤを使用しました。タイヤメーカーにはブリヂストンやミシュラン、ヨコハマ、ダンロップ、トーヨータイヤが参加していました。

シリーズの流れと結果

今シーズンの勝者リストとポイントランキングは非常に競争が激しく、特にトヨタの優位が目立つ結果となりました。ドライバー部門とチーム部門のポイントランキングも注目の的でした。シーズンの成果を受けて、各チームと選手は次年度に向けた課題を見据えながら、それぞれの戦略を練ることとなります。

このように、1995年のJTCCはルールの変更と新たなマシンの投入により、激しい競争が繰り広げられる充実したシーズンとなりました。

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