ハセミモータースポーツ

有限会社ハセミモータースポーツについて

有限会社ハセミモータースポーツは、元レーシングドライバーの長谷見昌弘氏が代表を務める日本の自動車チームです。このチームは、日産系のレーシングチームであり、NISMOに次ぐ高い地位を有していました。特に、星野一義が率いるホシノインパルと並び、木曜の午後8時に駐車する姿は多くのファンに印象を与えました。

ハセミモータースポーツの特徴は、長谷見氏が現役時代に参戦していたレーシングカーに専念し、他のドライバーへの支援を行わなかった点です。これは、インパルとは一線を画すスタンスとなっていました。

レース参戦の歴史

ハセミモータースポーツは、約30年にわたり日本のモータースポーツに貢献してきました。1983年から1987年にかけては全日本耐久選手権に出場し、日産のエンジンを搭載したグループCカーで走行。日産がワークス活動を再開する前のセミワークスとしての役割を果たしました。しかし、1988年にNISMOが直接エントリーを開始することになり、参戦は一旦終了を迎えました。

続いて、1986年から1995年まで全日本ツーリングカー選手権にも参加し、特に1989年、1991年、1992年にはタイトルを獲得しています。1994年にはNISMOのワークス参戦によりハセミの名前はシリーズから姿を消しましたが、長谷見自身はHKSのオペル・ベクトラで再び競技に挑むことになります。

SUPER GTの時代

1994年から2000年にかけては全日本GT選手権、具体的にはSUPER GTにも積極的に参加しました。この期間、日産のスカイラインGT-RでGT500（GT1）クラスに参戦し、初年度からの活躍が期待されましたが、次第に成績が下がってしまうことも。しかし、2001年から2003年にかけては、日産のシルビアやフェアレディZでGT300クラスに出場し、2003年にはチャンピオンに輝く快挙を成し遂げました。

2004年、日産のGT-Rへと車両を変更しGT500クラスにも復帰しましたが、2010年には再び日産の意向でフェアレディZを用いたGT300クラスへの参戦にシフト。再度チャンピオンを獲得しました。このような長い歴史からも、ハセミモータースポーツはドライバー個々のスキルを最大限に引き出すチームとして広く知られています。

現在の活動とスポンサーシップ

現在、ハセミモータースポーツはレース活動を休止していますが、アフターパーツの販売を通じて企業活動を続けています。長年にわたり、ユニシアジェックス（現在の日立オートモティブシステムズ）など、いくつかの企業とスポンサー契約を結び、レース活動を支えてきました。また、2009年にはトミカやEBBROの名称を車両に冠し、特にマシンのカラーリングにシルエットフォーミュラ時代の赤と黒を復刻した特徴的なスタイルを採用しました。

モータースポーツ界でのハセミモータースポーツの存在は非常に意義深く、記憶に残るレーシングチームとして今も多くのファンに親しまれています。

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