1998年の千葉ロッテマリーンズ

1998年の千葉ロッテマリーンズのシーズンレビュー

1998年、千葉ロッテマリーンズは監督近藤昭仁の2年目にあたるシーズンを迎えました。この年の特徴は、プロ野球史上最長となる18連敗を記録したことであり、記憶に残る苦しいシーズンとなりました。

シーズンのスタート

シーズンは良好なスタートを切り、4月には小宮山悟が4勝、黒木知宏が3勝を挙げる活躍を見せ、チームは11勝5敗という結果を残しました。この時点では貯金も6つあり、希望が持たれていました。しかし、だんだんと厳しい状況が訪れることになります。

特に、前年から欠場していた成本年秀に加え、ストッパー河本育之が怪我で離脱し、中継ぎ投手陣が手薄になりました。河本に代わるストッパーを探すも、吉田篤史は調子を上げられず、さらに新加入のスコット・デービソンも怪我のため解雇され、新たな選手が必要な状況となりました。

連敗の始まり

5月に入り、チームは負け越しを始めてしまいました。河本が離脱した後、ストッパーが固定できない状態が続き、6月にはさらなる失速が見られました。特に、6月13日のオリックス戦では小宮山が早々に失点し、これが連敗の引き金となりました。

20日には日本ハムとの対戦で黒木をストッパーに転向させましたが、彼もまた救援に失敗。チームは連敗を続け、10連敗を喫した後には近藤監督が黒木に見切りをつけ、ブライアン・ウォーレンを緊急補強する決断を下しました。

七夕の悲劇

その後、連敗が続く中で7月7日のオリックス戦は特に注目されました。この試合では、黒木が先発として復帰し健闘しましたが、驚くべきことに脱水症状に苦しんでいました。試合は勝利に近づきましたが、9回裏に同点に追いつかれてしまいます。延長12回裏にサヨナラホームランを許し、プロ野球新記録となる17連敗を喫しました。

終わりの兆し

ようやく連敗が止まったのは、その2試合後の同カードでの出来事でした。この試合では小宮山が完投し、チームは9-6で勝利を収めたことで18連敗の記録は終了しました。この後、河本などが復帰するとチームは少しずつ持ち直し、後半戦では良い成績を収めるようになりました。

シーズンの最後には貯金を増やすものの、最下位でシーズンを終え、近藤監督は責任を取る形で退任。黒木はこの年にオールスターゲームに出場し、個人としては最高齢勝率、防御率リーグ２位などを記録する一方、貴重な経験を積むことができました。

応援スタイルの変化

加えて、このシーズンを通じてファンの応援スタイルは大きく変化し、川崎時代から現在のスタイルへと移行する重要な要因ともなりました。苦しいシーズンの裏側で、多くの変化があったことを忘れてはなりません。

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