1998年アジア競技大会における柔道競技

1998年アジア競技大会 柔道競技

1998年アジア競技大会における柔道競技は、1998年12月7日から10日の4日間にわたり、タイのバンコク・タンマサート大学で開催されました。

大会の特徴

今大会では、男女ともに無差別級は実施されませんでした。

大会結果

男子と女子の各階級で熱戦が繰り広げられました。

男子の部
詳細な試合結果は省略

女子の部
詳細な試合結果は省略

各国メダル数

各国が獲得したメダル数は以下の通りです。

詳細なメダル獲得数は省略

判定を巡って

女子63kg級決勝の木本奈美（日本）対 王顕波（中国）戦において、判定を巡り大きな議論が起こりました。

試合経過

試合中、木本は王から背負投で技ありを先取されます。しかし、試合終了間際に木本が払巻込を決め、一旦は逆転の一本勝ちが宣告されました。

中国側の抗議と審判団の判断

中国側は、木本の一本は試合終了後の技であるとして無効を主張。王も畳に座り込み、判定への抗議の意を示しました。これを受け、すでに畳を離れていた審判団がジュリーと協議した結果、逆転の払巻込を時間外の技と判断し、先ほどの一本を取り消しました。結果、試合は王の勝利となりました。

日本選手団の抗議

この判定に対し、日本選手団はIJF（国際柔道連盟）試合審判規定第19条fの6項に違反する行為であると抗議しました。当該条項には、「一度、主審が試合者に試合の結果を指示したならば、主審と副審が試合場を離れた後には、主審はその判定を変えることができない。（中略）主審と副審とによる三者多数決によってなされたすべての動作や判定は、最終的なものであり、抗議は許されない。」と明記されています。

しかし、日本選手団の抗議は受け入れられませんでした。

この一件は、柔道競技における判定の難しさ、そして国際大会における審判の公平性について、改めて考えさせられる出来事となりました。

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