2区 (パリ)

パリの第2区について

パリの第2区（仏: 2e arrondissement de Paris）は、フランスの首都パリにおける20の行政区のひとつで、一般的には「ブルス区」とも呼ばれています。この地区は市の中心部に位置しており、細長い形状をしていますが、面積はわずか0.99平方キロメートルと20区の中でも最小です。1999年の時点での人口は19,585人で、パリの中では1区に次いで少ない人口を誇っています。

地理

第2区は、パリのほぼ中央で、北は第9区、東は第3区、南は第1区、西側に第10区に接していることが特徴です。周辺にはエティエンヌ・マルセル通りやプティ＝シャン通りがあり、これらの通りを境界として区画されています。また、中心には歴史的なパリ証券取引所や国立図書館の旧館が存在しています。区内には多くの美しいパサージュ（通路）もあり、特にギャルリ・ヴィヴィエンヌやパサージュ・デュ・ケールは観光名所として人気です。

住民と歴史

第2区の人口は、1861年に81,609人だったのに対し、20世紀に入ると減少の一途を辿り、1962年には40,864人、1999年には19,585人にまで落ち込んでいます。最近の推計では20,700人とされ、若干の回復が見込まれています。過去の数十年で区の人口密度も低下し、1999年のデータでは19,743人となっています。

経済

この地区は経済の中心でもあり、旧パリ証券取引所（通称「ラ・ブルス」）が設置されていました。現在はユーロネクスト・パリに移転していますが、かつての建物は今なお歴史的資料館として利用されています。また、フランス通信社（AFP）本社や数多くの高級ブランドの本社も所在し、高級ショッピングエリアとしても知られています。

文化施設

第2区には数多くの文化施設が点在しています。美術館や博物館としては、フラゴナール・カピュシーヌ香水博物館があり、映画館も多く存在します。その中でもル・グラン・レックスは特に有名で、2,821席を有するヨーロッパで最も大きな映画館です。また、オペラ＝コミック座やミショディエール劇場なども、このエリアに属しています。

名所と観光

パリの第2区には、美しい建築物もたくさんあります。ジャン無畏公の塔やクレディ・リヨネ旧本館は、歴史的価値が高く、観光スポットとして知られています。また、ブルス広場やヴィクトワール広場といった重要な広場も存在し、地元住民や観光客が集まる場所になっています。

教育

教育の面では、フランス国立古文書学校やファッションの高等学校であるパリ・クチュール組合学校があるなど、学びの場も豊富です。国際的な学問の中心としても機能しており、多くの学生がこの地区を訪れています。

交通

交通面でも非常に便利で、多くのメトロ路線が15駅近く存在します。オペラ駅やレオミュール＝セバストポル駅をはじめ、各所へのアクセスが良好です。また、主要な通りや大通りも多いため、徒歩での探索も楽しめます。

まとめ

総じてパリの第2区は、歴史的な建築物、美しい通り、豊富な教育機関、文化的なアクティビティが融合したダイナミックな地域です。このエリアを訪れることは、パリそのものを理解するための素晴らしい機会となるでしょう。

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