2時のホント

番組名: 2時のホント

『2時のホント』（にじのホント）は、1999年4月1日から2000年3月31日まで、フジテレビ系列で放送されていた午後の生情報番組です。この番組は、ファッション評論家のピーコをメイン司会に迎え、様々な情報を提供する新たなスタイルを確立しました。特に、前身の番組である『ビッグトゥデイ』からのコーナーを引き継ぎ、ピーコによる「辛口のファッションチェック」を主軸にしています。

番組は、平日毎日14:00から15:25までの約1時間25分にわたり放送され、当時のフジテレビのスタジオでは形式的にテーブルが設置されず、司会陣やコメンテーターがより親密に向き合って座る形を取っていました。これにより、視聴者に対してよりダイレクトなコミュニケーションを図り、オープンな雰囲気を醸し出しました。

当時のメイン司会を担当した境鶴丸アナウンサーは、番組をリラックスしたスタイルで進行。普段はノーネクタイでジャケット姿で登場しましたが、重大な事件に関するニュースが発生した際には、スーツにネクタイ姿で現場から報告を行うなど、柔軟な対応を見せました。ピーコも独特の語り口とセンスでファッション情報を提供し、視聴者に親しまれました。特に、最終回の放送が行われた日には、北海道の有珠山が噴火した影響で、そのニュースが番組内のほとんどの時間を占めるという緊迫した状況となり、視聴者に印象深いものとなる一幕もありました。

番組のアシスタントには菊間千乃が起用され、彼女が休暇中の際には吉崎典子、深澤里奈、荒瀬詩織らが補佐を務めました。一方で、ピーコの代打としておすぎや落合信子なども活躍しました。このように、多彩な出演者たちがそれぞれの視点から番組を盛り上げていました。また、新聞や芸能情報の解説を担う前田忠明や武久成之なども登場し、様々な角度からの情報発信を促進しました。

『2時のホント』は、番組終了後、フジテレビ系列の午後の情報番組の放送スタイルに大きな影響を与えました。番組終了以降は、フジテレビは午後のワイドショーから撤退し、夕方に特化した「スーパーニュース」にシフトしました。この変化は、視聴者のニーズの変化を反映した結果とも言えるでしょう。

その後も、関西テレビを中心に西日本地域で新しい情報番組が登場し、制作形態がフジテレビから他の局へと移る流れが続きました。このように、92時のホント」とそれに続く番組は、日本の午後の情報番組のスタイルを確立し、影響を与え続けているのです。特記すべきは、この番組の影響が後のテレビ番組のフォーマットに色濃く残っている点です。現在でも、午後に放送される情報番組のスタイルは、当時の影響を色濃く反映していると言えるでしょう。

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